この深刻な事態に対処し、経済成長を果たしていくためには、20兆円以上の「負債拡大」=「資金需要拡大」が不可欠なのです。それでようやく、5兆円=GDP比1%程度の成長が実現されることになります。
そしてそれさえ出来るなら、民間の資金需要も初期アベノミクスでそうなったように、確実に喚起されていくことになり、さらに経済成長が促されることになるのです。
以上、いかがでしょうか。
少々グラフの解釈が「ややこしい」とお感じになった方もおられるかもしれませんが、ご関心の方は是非、再度上記、ご一読の上、グラフをじっくりと解釈いただきたいと思います。
そうすると、今、日本経済にとって何が必要なのかがクッキリと見て取れるようになると思います。
ぜひとも我が国の力強い経済成長に向けた、「政府負債の拡大=真水を中心とした景気対策=政府による成長エンジンの駆動」を中心とした20兆円規模の経済対策が政治決定され、断行されていくことを、そしてそれを通してデフレ完全脱却を果たし、「長期的な政府負債」が縮小していく近未来を、強く祈念いたしたいと思います。
『三橋貴明の「新」日本経済新聞』2016/7/26号より
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