以上に示した悪夢のような未来を避けることは出来るのでしょうか?
――もちろんそれは可能です。
言うまでも無く、デフレをいち早く完全に終わらせ、諸外国と同様の年率3~4%程度の成長率を確保し続ける状況を創出すれば良いのです。そうすれば、わが国の発展途上国化を食い止めることはもちろん可能です。これこそ、わが国政府はアベノミクスを通した「デフレ完全脱却」が目指している、最大の根拠です。
「日本の後進国化」という悪夢を避けることができるのか否か――この問題は、もう既に単なる「経済」問題の枠を超えた、「国防」問題と言っても差し支え無いでしょう。
こうした真剣なる危機感の下、かねてより主張している「三年限定の財政拡大」によって「デフレからの脱出速度」を確保する取り組みの継続が求められています。さもければ、日本の未来は悪夢に堕することになるでしょう。
安倍内閣の勇気ある、真に本格的な経済対策の継続を、心から祈念したいと思います。
P.S.
デフレ完全脱却のために、なぜ、「三年限定の財政拡大」が必要不可欠なのか――この点にご関心の方は是非、下記ご一読ください。
https://goo.gl/Jcqhm0
『三橋貴明の「新」日本経済新聞』2016/10/25号より
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