戦争屋がデュポンの「遺伝子組み換え」技術に注目している
皮肉なことだが、戦争技術が民間に転用されたら人類の進歩が進むのと同じく、デュポンの化学技術もまた正しく民間に転用されたら、人類の救済となるからだ。
実は「遺伝子組み換え種子」も軍事転用される可能性がある。
1960年代、アメリカ軍は大量の枯れ葉剤を撒いてジャングルを枯れ木の山にしたように、今度は敵地に大量の「遺伝子組み換え種子」を撒くかもしれない。
「遺伝子組み換え種子」によって実ができなかったり種子ができなかったりするような結果を生み出せると、自給率を激減させて敵国を崩壊させることが可能になる。
あるいは「遺伝子組み換え種子」に依存させて、アメリカと敵対すると、種子を売らずに相手国の農業を壊滅させるという手法も取れる。
人は飢えれば死ぬしかないのだから、遺伝子組み換え種子が軍事に組み込まれると、充分に武器として機能する。
この「遺伝子組み換え」という武器は、今や国家を揺るがす重要技術であり、だからこそ戦争屋であるブッシュ一族やドナルド・ラムズフェルドがここに注目していたのだ。
ちなみにこのドナルド・ラムズフェルドは化学や医学に強い関心を持っており、HIV予防薬やC型肝炎治療薬を出している巨大企業ギリアド・サイエンシズ社の会長でもあった。
HIVもまた人工兵器ではないかとかなり以前から言われていたが、HIVを拡散させるのであれば逆にその予防薬もいるはずだ。
HIV予防薬は以前から「ある」と噂されていたが、どこにあったのか。何と戦争屋ドナルド・ラムズフェルドの手元にあったのである。
こうした戦争屋が「遺伝子組み換え」の技術を重要視しており、2017年から合併して巨大化するダウ・デュポンは今後はその中核企業として君臨することになる。