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【展望】週明けは軟調スタート。歴史的な超低ボラ相場の反転と暴落はいつか?(7/23)=國澤晃

一足先に出口に向かう欧州

一方、注目のドラギ総裁も「テーパリング(出口戦略)は議論されていない」「極めて大規模な緩和が必要」などと発言する一方「最近のデータは強い経済を確認」「委員会は秋に決定を下す」などと9月会合辺りで出口に向けた動きが出ることを示唆。ユーロ買いが強まる展開に。とりあえず発言だけを信じるならば、ヨーロッパの方が一足先に出口に向かう格好のようです。

そんなわけでドル売りの動きが出て、足元でドル円に関しては改めて112円接近の動き。ただドル円は6/14安値108.80円→7/11高値114.50円の半値押し水準111.60円水準が意識され一旦は下げ渋ったものの、金曜には改めて割り込んで111円割れ寸前までありました。一気に下値の節が消えた格好

個人は1488億円の売り越し

なお投資主体別売買動向では先週外国人投資家が現物を1732億円買い越し先物も957億円の買い越しとなっており、7月に入って安倍政権の支持率急落で外国人の基調に変化があるかどうかが最大の注目ポイントでしたが、今のところあまり影響は無い様子。一方、個人は1488億円の売り越しと、相変わらずの弱気見通しでした。

新興市場の注目点

新興市場は「やや売り」。金曜は各指数共に堅調。東証1部が安定する中で、新興市場にも安心感から資金が入ってきています。金曜は特にミクシィ<2121>がモンストの中国展開を受けて朝方一時急騰し、マザーズ指数が強含みました。一方2部指数は過去最高値更新となり、日経JASDAQ平均は年初来高値を更新。

そろそろ決算シーズンに入ることで東証1部が買い辛くなってくる中、新興市場に資金が入りやすいタイミングになってくると思います。

【関連】日米株式市場の最大材料は企業決算、堅調な内容から株価は明るい方向へ=馬渕治好

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KA.Blog』(2017年7月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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