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なぜ「トヨタがこけると日本全体が危うい」のか?今そこにある国家の危機=児島康孝

米テスラ、株価上は巨大企業に

一方、アメリカでは、電気自動車メーカーのテスラの株価は、366.23ドル(2017年9月13日終値)に達しています。時価総額は586.26億ドル。日本円では、6兆4764億円余りになります。

ちなみに、有名な投資銀行(証券)のゴールドマン・サックスの株価は226.56ドルで、時価総額は904.52億ドルです。テスラと同業である自動車業界のゼネラルモーターズの株価は38.21ドル、時価総額は513.96億ドルです。

いかに、テスラが株式市場で巨大な存在か、ゴールドマンやゼネラルモーターズとの比較でも伺えるでしょう。

日本で例えれば、トヨタを上回る電気自動車メーカーが、突然(5年で株価が10倍となり)株価上では評価されているというようなものです。

株価は将来を見越して動くことがありますから、いわば「バーチャル」が、時価総額の増加とともに現実化するパターンも多いのです。

テスラが今後どうなるかはわかりませんが、株式市場のプロの間では、テスラは巨大な企業へと成長するとみられているのです。

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トヨタがこけると日本が危うい

中国・欧州・アメリカでこうした動きがある中で、今後、トヨタが力を失えば、日本経済は先進国のポジションが危うくなります。

そのときには、円紙幣の増刷などはとても行えない状態になります。さながら、デフレ脱却の抜け穴を塞がれているようなもので、日本は動けずにいるのです。

そのために残された時間はそれほどなく、いち早くデフレ脱却をして、内需中心・個人消費型の経済大国に舵を切るべき時なのです。

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ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2017年9月14日号)より抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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