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「トランプ相場」は終わらない。日経平均は夏までに2万2000円へ=長谷川雅一

トランプ大統領がアメリカに革命を起こす?

トランプ氏については、毀誉褒貶、さまざまな意見がありますが、彼が有能な人物であることは間違いありません。なんといっても彼は、「負けて当然」という米大統領選挙を勝ち抜いたのです。

おそらくトランプ氏は、米大統領という仕事にうまく適応し、その力を遺憾なく発揮して、アメリカに活気を与えることでしょう。僕は、トランプ大統領がアメリカに「革命」的な(良い)変化をもたらす可能性さえあるのではないか、と考えています。

「トランプ氏は戦争を起こすかもしれない」などと、彼を危険視する人たちもいます。しかし、それは、彼の過激な発言を真に受けた人々の「妄想」なのかもしれません。戦争がアメリカにとって有益でないことは明かですから、トランプ氏がわざわざ、そんな不利なカードを引くとは思えません。

ともあれ、僕は、「トランプ氏は(意外と)うまくやるに違いない」と思うのです。もちろん「期待を込めて」という部分も大いにあるわけですが。

1年を通して「円安傾向」が続く

では、「トランプ相場は終わらない」ということを前提に、2017年の相場(株価と為替レート)を予想してみましょう。

2017年のマーケットについて、まず言えることは、「アメリカの長期金利が上昇しやすい状況が続くだろう」ということです。トランプ氏自身が、減税公共事業の推進を公約していますし、加えてFRBが年3回の利上げを掲げています。しかも、日本の金融政策は「金利を低く抑える」方向にあるわけですから。

となれば、まず為替の円安傾向が続く可能性大であると予想するのが妥当でしょう。その円安が追い風となり、日経平均株価も堅調に推移するだろう、というのが、僕の基本的な2017年の相場見通しです。

日経平均株価は夏までに22,000円に到達する

僕の2017年の日経平均の予想レンジは、17,000円~22,000円です。値動きとしては、アベノミクスを追い風に株価が21,000円に迫った2015年と同じようなパターンになるのでは、と予想しています。

2017年の日経平均の値動きのイメージは次の通りです。

  • 年初にやや調整があるものの調整幅は限定的。
  • 2月~4月にかけて、トランポノミクスを追い風に上昇する。
  • 5月にやや調整があるものの、やはり調整幅は限定的。
  • その後7月末~8月初旬まで上昇して、日経平均株価は22,000円に到達する。
  • 8月中旬以降は、リスクオフの動きになることが多い「魔の時期」なので、何かの悪材料をキッカケに17,000円付近までの下落がありえる。
  • しかし、1~2ヵ月でリスクオフを脱して、株価は回復。ふたたび20,000円台に到達し、それを維持しつつ年末を迎える。

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