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「トランプ相場」は終わらない。日経平均は夏までに2万2000円へ=長谷川雅一

為替(米ドル/円)は「瞬間風速」で128円がありえる

為替(米ドル/円)の、2017年の予想レンジは110円~128円です。為替についても、やはり「2015年型」の値動きを想定しています。

2017年の年初は、やや調整するものの調整幅は限定的。その後はゆるやかに上昇を続け、6月頃にいったん125円を超える場面があるのではないかと思います。(日経平均のピークより、為替のピークが先に来ると予想しています。)このときは、やや「暴走」的な上昇となり、いったん128円付近まで円安が進む場面があるかもしれません。

ただ、米ドル/円の120円より上は、いろいろな面で「困る人が出てくる」水準ですから、120円より上に長くとどまる動きには、なりづらいと予想しています。(したがって、米ドル/円の120円より上を積極的に買うべきではないと考えています。)

また、株と同様、やはり8月の中旬以降に暴落があり、いったん110円付近までの下落がありえると予想します。

2017年の政治日程から、「ドイツの議会選挙」がリスクオフのトリガーになる可能性があると見ていますが、現時点では何とも言えません。

米ドル/円も、リスクオフの場面があったとしても1~2ヵ月で危機を脱し、120円手前のレベルまで値を戻して年末を迎えるのではないか、と予想しています。

マーケットに逆らわず「買い」から入るトレードを

現実には、いつ何が起こるかわからないのがマーケットです。上記のような予想を立てたからといって、「では、年末に買って来年の8月に売ろう」といったトレードができるはずもありません。また、大きな「事件」や「自然災害」などの悪材料が出れば、相場のムードがガラリと変わってしまうであろうことは言うまでもありません。実際には、ひとつひとつのイベントにより、マーケットがどう動くのかを見極めながら、必死で対応するのみです。

2017年は、まず1月6日(金)の「アメリカ雇用統計」に相場がどう反応するかを考えるところからスタートです。その後も1月20日の大統領就任式、1月31日からの米FOMCと、マーケットに大きなインパクトをもたらす可能性の高いイベントが続きます。

トランプ政権下では、マーケットは良くも悪くも、政治の動向に大きく反応しやすいと思います。ですから、トレードのスパンを短くして、できるだけノーポジションでいる時間を長くすることが重要だと考えています。

また、基本的にマーケットは強いので、「売り」から入るトレード(マーケットに逆らうトレード)は控え、「安いところを買う」トレードを中心にするべきだろう、と考えています。

Next: 2017年相場の「次」を読む「カン」を養う方法とは?

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