現在のポジション
17年に入り、すでにいろいろな動きがありました。昨年の反省もあり、今年は細かくトレードするようにしています。マクロ的な観点にテクニカル的な要素も加え、利益確定をしっかりと行うようにしています。
いまの市場では、ドル円とコモディティを中心にトレードしています。
株式指数は上述のように、私としてはチャンスが来ていないと判断していますので、基本的に手を出していません。もっとも、日本株が怪しくなってきたので、早速ショートしましたが。
ドル円はずっとショートです。118円台から売っては買戻しを繰り返しています。戻り売り戦略ですね。
コモディティは買いから入るようにしています。押したら買い、上げたら利益確定売り。これをしつこく繰り返しています。
このように、大局的なトレンドをつかんだうえで、こまめに取引をすることで利益が積み上がっています。
すでに何度も解説したように、今年は決め打ちをせず、どのようなことがあっても対処できるようにしたいと考えています。そうすることで、心理的なプレッシャーを低減し、徐々に利益を積み上げていくことができると思います。
いまはドル円がどこまで落ちるかを興味深く見ています。その結果として、日本株がどこまで調整するのかを注視しています。
コモディティは金などの貴金属系が買われすぎになったので、すべて利益確定し、今後は石油関連に集中しようと考えています。
原油などはまだ利益が出ていませんが、今回は天然ガスの急伸が非常に良かったですね。上手く安値を買うことができたのが大きかったと思います。
このように、私はかなりいろいろな銘柄を取引しています。チャンスはたくさんありますので、慌てずいろんなものを見ながら、相性のよい市場や銘柄を選んでいくとよいでしょう。
今年もボラティティが大きいので、上手くトレードできればチャンスは多いと思います。なお、最終的な投資判断は、ご自身のリスクと責任で行っていただければと思います。
2017年の各市場想定レンジ(アップデート版)
最後に、今年の想定レンジのアップデート版を掲載しておきます。これは私が20年以上も続けている作業のひとつであり、参考にしている指標です。
【ダウ平均株価:2017年の想定レンジ】
強気シナリオ:18690ドル~23680ドル(17年末22870ドル)
弱気シナリオ:15650ドル~20670ドル(17年末17850ドル)
【日経平均株価:2017年の想定レンジ】
強気シナリオ:17640円~24150円(17年末23020円)
弱気シナリオ:14260円~20790円(17年末15620円)
【ドル円:2017年の想定レンジ】
強気シナリオ:112.35円~131.90円(17年末128.50円)
弱気シナリオ:101.70円~122.45円(17年末105.65円)
【ユーロ円:2017年の想定レンジ】
強気シナリオ:115.85円~136.55円(17年末133.70円)
弱気シナリオ:104.50円~127.60円(17年末109.60円)
【ユーロドル:2017年の想定レンジ】
強気シナリオ:1.0110ドル~1.1820ドル(17年末1.1550ドル)
弱気シナリオ:0.9210ドル~1.0920ドル(17年末0.9730ドル)
【金価格:2017年の想定レンジ】
強気シナリオ:1087ドル~1430ドル(17年末1330ドル)
弱気シナリオ:1002ドル~1222ドル(17年末1059ドル)
【銅価格:2017年の想定レンジ】
強気シナリオ:5190ドル~8050ドル(17年末7520ドル)
弱気シナリオ:4340ドル~6065ドル(17年末4670ドル)
【WTI原油価格:2017年の想定レンジ】
強気シナリオ:47.00ドル~80.35ドル(17年末70.35ドル)
弱気シナリオ:34.25ドル~63.40ドル(17年末38.25ドル)
本記事は『江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて』2017年1月16日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方はぜひこの機会に、今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した株式・コモディティ市場の詳しい分析や、人気連載「マーケット人生物語~私の人生を変えたアノ事件」もすぐ読めます。
『江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて』(2017年1月16日号)より一部抜粋
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株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。