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悪徳業者にご用心!「無許可民泊」の大規模摘発はもう始まっている=姫野秀喜

無許可での民泊を斡旋する業者と、勧誘されて民泊を経営していた一般の会社員が摘発されました。違法なものを「グレー」と言い張る業者に要注意です。(『1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』姫野秀喜)

プロフィール:姫野秀喜(ひめの ひでき)
姫屋不動産コンサルティング(株)代表。1978年生まれ、福岡市出身。九州大学経済学部卒。アクセンチュア(株)で売上3,000億円超え企業の会計・経営計画策定などコンサルティングに従事。合間の不動産投資で資産1億円を達成し独立。年間100件以上行う現地調査の情報と高い問題解決力で、顧客ごとに戦略策定から実行までを一貫してサポートしている。

リスクを負うのはオーナーだけ。ヤミ民泊を斡旋する業者に要注意

無許可の民泊で「一般の会社員」を摘発

やりますね、京都府警。無許可の民泊を行っていた名古屋の会社が京都府警によって摘発されています。また、東京都練馬区の会社員も摘発されているとのことです。

この会社は不動産業者ですが、全国で民泊経営者を募集しており、東京都練馬区の男性はこの会社の仲介を通じて民泊を経営し、摘発されたということです。

このニュースの示唆するところ、それは、一般の会社員もヤミ民泊で摘発されるリスクがあるということです。

「ヤミ民泊は取り締まる側の意向次第で、いつでも摘発される可能性があります」と、私は以前から言い続けています。それが現実のものとなったわけですね。

うちにも来た「民泊しませんか?」の営業電話

この会社かどうかはわかりませんが、以前、私のところにも名古屋の会社から「民泊しませんか?」という営業電話が来たことがあります。

そこで、その営業マンに「旅館業法違反ではないのか?」と質問したところ、「今のところグレーです」と回答されました。

特区もなく民泊新法も出ていない時期でしたが、法的にはグレーでなくて完全にブラックです。

ただ摘発されていないだけで、ブラックのものをグレーと言い張っている業者の話を聞いて、絶対に関わってはいけないと考えたことを思い出しました。

「サラリーマンの副業」には危険すぎる

「グレー」と言い張る会社の口車に乗せられて、当時から完全にブラックだったヤミ民泊を始めたサラリーマンも多いと思いますが、他人事ではありません。

ヤミ民泊を斡旋・代行するような業者は、状況が悪くなったら、会社を廃業し雲隠れしてしまうかもしれません。

そうなったとしても、残されたオーナーは抱え込んだ借金を払うために、引き続きヤミ民泊を行わなくてはならないでしょう。

そして、雲隠れした会社の代わりに、代行業を探してもなかなか見つからないかもしれません。

民泊新法施行後は、業者も摘発されるリスクを避けるために、ヤミ民泊でしか営業できないモノは引き受けてくれないでしょう。

そうすると、自身で経営する必要がありますが、これまで業者に丸投げしてきた人がゼロから民泊を運営するのは困難かもしれません(がんばればできると思いますが)。

いずれにせよ、斡旋した業者は責任を取ってくれません。摘発されるリスクや自身で経営をしなくてはいけないリスクを背負うのはオーナーです。

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