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大胆な金融緩和に「ブレーキ」をかけ始めたドラギECB。日本はどうだ?=久保田博幸

日本でも大胆な緩和策はそろそろ打ち止めとなる

これは日本も同様である。ただし、日銀は量を求める政策に限界があることもあり、結果として行き着いた先が、長短金利操作付き量的・質的緩和となった。これは全部ありの政策に見えるが、量は目標から外しており、フレキシブルに変更可能な金利を操作目標に戻したことで、すでに大胆な緩和策には結果としてブレーキが掛かった状態となっている。

ただし、これを日銀は表だって認めようとはしていない。このあたり黒田総裁は会見等で、少しトーンの変化を示しても良いのではなかろうか。頑なに長期金利の目標値を引き上げることは考えていないのではなく、状況に応じて検討するとしておいた方が、柔軟な対応も可能になるのではなかろうか。
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・個人向け国債の発行額が急増した理由(3/8)
・聞き捨てならない国債に対する安倍首相発言(3/7)
・日銀の利上げの可能性、意外にハードルは低い?(3/6)
・日本の消費者物価指数(除く生鮮)がプラスに転じる(3/3)
・トランプ大統領に必要だったのは信用力だったのか(3/2)
・FRBが利上げを急ぐ理由(3/1)


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牛さん熊さんの本日の債券』2017年3月9日号より
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