日本人の事なかれ主義が国を滅ぼす
だから、私は必死になって「少子高齢化は亡国の道だ」と訴えているのだが、日本人は誰もこの問題に真剣に向き合う兆候はない。「事なかれ、先送り、見て見ぬふり」という日本人の悪い癖が少子高齢化に対する姿勢にも出てきている。
日本人がいつまでも少子高齢化という重大な問題を放置しているのであれば、いつまでも日本が今の地位が保てるわけはないのである。この危機的な現状については、以下の記事でも訴えた。
この記事はすべての日本人に「このままでいいのか」と訴えたくて書いた。少子高齢化という日本を崩壊させてしまいかねない問題を変えていきたいという強い気持ちがある。
しかし、もし仮に日本人が「事なかれ、先送り、見て見ぬふり」を続けて何も変わらなかったらどうなるのか。そして、どうすればいいのか。
「日本は変わらない、日本は終わるかもしれない」と危機感を持つ人は、しなければならないことがある。
このままでは高齢者の貧困が蔓延する
日本という国は、すでに長期債務残高のGDP比は236%である。この債務は日本人の貯蓄を担保にしている。しかし、これからは高齢者が貯金を取り崩す時代に入っていき、貯蓄額はどんどんゼロに向かっていくことになる。
つまり、政府の債務残高はどんどん増えていくのに、担保となる日本人の貯蓄はどんどん減っていくのである。
すでに高齢化によって社会保障費が維持できない規模になっているので、いずれは医療費の負担は増え、年金は確実に減らされるようになる。
破綻した高齢者の世帯は生活保護費に向かうが、この生活保護費も削られていく。そのため、日本は高齢者の貧困が蔓延する国になる。
高齢者は減るのではなく「もっと増える」のだから、状況は座視すればするほど悪化する。にもかかわらず、日本人は対策を取らずに「事なかれ、先送り、見て見ぬふり」で現状維持を貫き通そうとしている。