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やがてトランプを引きずり下ろす? 女性初の大統領を狙えるニッキー・ヘイリーの強さ=浜田和幸

トランプ大統領の行き過ぎたアメリカ・ファーストが国内外で批判を受ける中、国連大使のニッキー・ヘイリーが突然辞任。初の女性大統領になる可能性が浮上した。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2018年10月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

2020年の出馬は否定しているが…。ヒラリーも羨む経歴と後ろ盾

トランプ弾劾もありうる

トランプ大統領の先行きには暗雲が立ち込めてきた。「アメリカ・ファースト」政策の行き過ぎで、世界中を敵に回してしまったからだ。

内政では中央銀行にあたるFRBの金利政策を公然と批判し、外交においては中国と関税・貿易戦争の火ぶたを切った

11月に行われる中間選挙では、共和党は議席を大きく失う見通しである。民主党が議会多数派となれば、トランプ大統領は弾劾裁判を受け、失職する可能性もありうるだろう。

そんなトランプ大統領に見切りをつけて、閣僚や政府高官が相次いで辞職。外交をつかさどる国務省においては政治任命の高官ポストの半分近くが空席のままである。

国連大使ニッキー・ヘイリー女史が突然の辞任

そんな折、国連大使としてトランプ政権の対ロシア、イラン、北朝鮮への強硬政策を推し進めてきたニッキー・ヘイリー女史が突然、辞任を表明した。

サウス・カロライナ州生まれだが、両親はインド人である。地元のミス・コンテストに出場しようとしたところ、「少数民族」という理由で参加を拒まれたという。

そうした原体験も影響し、下院議員に立候補し、大方の予想を覆し、見事当選を果たした。それ以降は3期連続で議席を守り、同州初の女性知事の座も射止めた。

知事2期目の途中、トランプ大統領から乞われて、国連大使として外交デビューを飾ったのである。ヒラリー・クリントンが羨むほどの経歴と美貌の持ち主に他ならない。

トランプ大統領は彼女の活躍を高く評価していたが、突然の辞職の申し出に右往左往するばかり。挙句の果てには、「次期国連大使には娘のイバンカが適任かもしれない」と、この期に及んでも、「トランプ・ファースト」にこだわる有様だ。

ぶっちゃけ、こんなことでは「親バカも極まれり」としか言いようがない。

Next: 国連大使「電撃辞任」の裏にイスラエルの影? 初の女性大統領誕生か

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