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まだ投資の勉強をしているのか? 個人投資家がプロから大金を奪う方法は1つしかない=鈴木傾城

なぜ「素人でもチャートを読めば勝てる」と思うのか

どんな世界でもプロと素人の差は凄まじいまでの差がある。なぜ、投資の分野だけ、素人が指標やチャートを読み解いてプロに勝てると思ってしまうのか。

むしろ、「投資に影響を与える指標などを分析してもプロに勝てない」と考える方が自然である。そうであれば「無駄なことは最初からしない」方が、理にかなっていると思わないだろうか。

これは、私が当初から気付いていた点だ。

考えてみれば当たり前のことだが、人は往々にして自信過剰になって「自分なら勝てるかもしれない」と思うものだし、「勉強したら報われるかもしれない」という淡い期待を持つものだ。

しかし、私は現実主義者だったので、プロに勝つために正攻法で立ち向かっても無駄であることは「早くから知っていた」し、無駄な努力なら私なら最初からしない。正攻法で何とかしようとするのは立派だが、それよりも「裏をかく」方が勝てる確率が高いと思わないだろうか?

現実的に「プロに勝つ」のであれば、どうするか?

プロのランナーと100メートル走を競争して、100%勝つ方法がある。

それは、死んだプロのランナーと競うことだ。一方は死んでいるのだから、ただ単にのんびり歩いてゴールしても勝てるし、途中で立ち止まって休憩しても勝てる。相手は死んでいるのだから確率は100%だ。

死んでいる人間と戦うのは100%過ぎると言うのであれば、「死にかけ」で立っているのもやっとのプロと競争する条件でも勝てる可能性は99.99%に近いだろう。

プロに100%勝つ方法があるとすれば相手が極度に傷ついて、もはや立ち直れないほどのダメージを受けているときに全力で戦えばいい。格闘家に勝つにも、相手が病気で意識が朦朧としてほぼ寝たきりになっている状態のときに戦えば勝てる。

現実的に「プロに勝つ」というのであれば、相手が弱りきって死にかけているときに戦いを挑むのが一番良いタイミングである。

「フェアではない」という認識は当たらない。なぜなら、素人とプロが対等の立場で戦うという時点ですでにフェアではないからでもある。

「素人とプロが対等の立場で戦うなんて現実にはない」と考えるのはスポーツの世界を見ているからである。社会はむしろスポーツとは逆に「素人とプロが対等の立場で戦う場」なのである。

これは投資の世界でも同じだ。

Next: 金融市場は「素人とプロが戦う場」。そして、プロはしばしば死にかける

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