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ウソだったTPPの経済効果。安倍政権の狙いは「環太平洋の軍国化」だ

安倍内閣が突き進む「アジア版NATO」は勝利の覇道か、破滅への道か?

TPP交渉の結果は、結局、安倍首相が「聖域として絶対に手を付けない」と国民に約束していた農産5品目のひとつも守られず、日本の文化でもあるコメまで差し出すことになりました。

安倍首相は、「かつてない規模の人口8億人、世界経済の4割近くを占める広大な経済圏。その中心に日本が参加する。TPPはまさに『国家百年の計』だ」と胸を張り、「守るべきものは守られた」と鼻高々です。

もちろん、これも100%嘘なのですが、彼は「国民など馬鹿だから、嘘でも繰り返し言っていれば、そのうち信じるようになるさ」とタカをくくっているのです。

経済効果どころか、将来の日本人の雇用が失われるかも知れないのに、全閣僚・全省庁を対象にTPP対策本部を立ち上げると、お馴染み記者クラブの見知った記者から「安倍首相、おめでとうございます」と声をかけられる始末。

TPP対策本部とは、今まで以上に言論を封殺して国民を洗脳するための組織です。そのために打ち出したのが、「GDP600兆円目標」という経済界も呆れる夢物語です。
(※マネーボイス関連記事: 安倍首相は歴史を変えられるのか?「GDP600兆円」後の経済シナリオ

これを輸出の数量ベースで達成することは、今まで書いてきたように「不可能」です。では、安部首相に秘策はあるのでしょうか。

1つだけあります。

日銀の異次元の金融緩和を今まで以上に果敢に進めることです。そのスピートが問題ですが、それでも600兆円には手が届かないでしょうけれど、一瞬ならGDPを増やすことはできるでしょう。

しかし、その後こそが誰も体験したことのない「異次元の世界」に入っていくのでしょう。

<中略>

日本の政治家が選んだのは、国際銀行家が資金提供している「秘密の企業群」との密約協定です。

とうとうヒラリー・クリントン前国務長官の経済アドバイザーを務めるロバート・ホーマッツが、TPPはアジア版NATOのようなものになる」と漏らしてしまいました

そのとおり、最初から指摘してきたとおり、TPPには、グローバル市場化の他に、もうひとつの狙い――「環太平洋の軍国化」があるのです。

安倍首相は、2012年12月の衆院選で大勝すると、翌月には側近にブリュッセルのNATO本部を訪問させアナス・フォー・ラスムセン前事務総長に親書を手渡しているのです。

また、2007年にも、日本の首相としては初めてNATOを訪問しています。彼は、これから安保法制を「アジア版NATO」に明確に関連付けていくでしょう。

安倍首相は、去年6月の国会で、江崎孝議員(民主党・参議院議員)の質問に対して、「私がアジア版NATOと言ったか、証拠を見せろ!」と激高する醜態を演じました。

よほど、痛いところを突かれたのでしょう。みるみる顔を紅潮させて唇を震わせる様は、視聴者にとって、「見てはいけないものを見てしまった」ような心境だったでしょう。

事実、江崎議員が指摘する3ヶ月前に、「目指せ『アジア版NATO』 首相、石破氏に調整指示 実現へ3つの関門」という見出しの記事が出ているように、自衛隊を「日本版NATO」にすることは、アメリカから安倍内閣に与えられた重要なミッションなのです。

さらに、江崎議員が追及する前の月には、NATOと新連携協定に調印しているのです。

オバマは、「TPP大筋合意」の後、「米主導の貿易ルール作り実現できる」とコメントしましたが、いったい誰がTPPを貿易ルールだと思っているのでしょう。

TPPと安保法制は、「アジア版NATO」を実現するための、なくてはならない両輪なのです。

【関連】大マスコミが黙殺する安倍晋三小学校「国有地不正売却」疑惑の論点=新恭

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「カレイドスコープ」のメルマガ』(2015年10月8日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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