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根拠なき「偽りのリスクオン」日米株価とドル円の反動安に要警戒=投資アドバイザー・長谷川雅一

効果ありなんてウソだ!金融緩和失敗の責任を取らされるのは国民

日本の大胆な「金融緩和」ですが、これは決して、このあと何年も持続可能なものではありません。しかも、その効果は限定的。政府や日銀は「効果あり」と胸を張っていますが、経済指標や景況感を見れば、「ウソだ!効果なんてないじゃないか!」と突っ込みたくなります。

そもそも、これまでの金融緩和に「効果がなかった」からこそ、今、「追加金融緩和がありそうだ」という「期待」あるいは「催促」が出てきている。それを忘れてはなりません。

今の日本政府は「やりたい放題」ですから、さらなる「追加金融緩和」をやるかもしれません。しかし、このあとまた無理矢理、追加の金融緩和をやっても、その効果は従来と同様、限定的でしょう。しかも、その反作用、副作用が、いつどんな形で出てくるか、わからないのです。

日経平均はまだ、18,000円台をキープしていますが、日本市場も、なんとも「怪しい」感じです。

日経平均株価 週足(SBI証券提供)

日経平均株価 週足(SBI証券提供)

今の株価は、言うまでもなく政府の「株価操作」の賜(たまもの)です。政府による株の買い支えも、永久に続けることは無理であるばかりか、やめた瞬間に強烈な反動が来るわけで、やめることも難しい。

今の政府に、「金融政策のこの先は、どうするの?このまま続けて大丈夫?」と聞いても、明確に答えられる人はいません。この大胆な(=無謀な)金融緩和で日本経済がひっくり返っても、責任を取る人などいないのです。

ただし「責任を取らされる人」はいます。それは言うまでもなく、我々、一般国民です。だから政府は安心して「ムチャ」ができるのです。

「不自然」な株高・円安相場が「自然」に戻る時の反動に注意

こうしたことを考えると、株はもっと安いのが自然ではないか?為替も、もっと円高なのが自然ではないか?という気がします。

一国の政府がコントロールできるほど、世界のマーケットの規模は小さくありません。そのうち、今の「不自然な相場」が、「自然な状態」に戻ろうとする時が来るのではないかと思います。

その「自然な状態」は、とりあえず「円高、株安」だろう、と僕は思っています。しかし、それでは終わらず「(円高ではなく)超円安、超株安」になるかもしれません。

あなたはどうお考えでしょうか?

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長谷川雅一のハッピーライフマガジン』2015/10/17号より一部抜粋
※太字、小見出しはMONEY VOICE編集部による

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