ベルリンを拠点とする独航空会社ゲルマニアが、2月5日に経営破たんしました。やはりドイツ経済は、中国の経済減速がじわじわ効いているようです。(『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』児島康孝)
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独ゲルマニア航空が破たん、中国経済悪化の影響じわり
ドイツ経済のこれまでの好調は中国経済の影響だった
AFP通信によりますと、ドイツの首都ベルリンを拠点とする航空会社ゲルマニアは、5日午前破産申請を行い、すべてのフライトを即時欠航としたと発表した。(AFP)
やはりドイツ経済は、中国経済の減速の影響がじわじわと効いているようです。
最近、ドイツの経済成長率やインフレ率の見通しは下方修正されており、これまでの中国との蜜月ぶりが、逆に作用しているようです。
ゲルマニアは前身の航空会社から、1986年に「ゲルマニア」の名称となり、ヨーロッパ各国や北アフリカに就航していました。
30年以上の会社ですから、それなりに存在感はありそうです。
ドイツ経済に異変が起きている
ドイツと言えば、これまでEUの「優等生」で、ギリシャやイタリアなどに引き締め型の経済政策を要求する立場でした。
そのドイツは実は、中国経済に大きく依存していたということです。
中国の経済減速が大きく影響し始めており、ドイツ経済の従来の好調さは中国経済の影響であった、ということになります。
中国経済という外需が落ちた場合、EUの内需が良いかどうか、すなわち、各国の人たちの収入がアップして、内需が回復しているかどうかがポイントとなります。
内需が良ければ、外需の不振はある程度カバーされるからです。
しかし、イタリアで政権交代が起きたことやフランスでの「黄色いベスト」運動をみますと、ヨーロッパの国民生活は、あまり改善していなかったのでしょう。
国民の収入アップがはかられていないという点では日本とも似ている側面ですが、こうしてドイツは、中国経済の減速の影響をこれからまともに受けることになるでしょう。
そうなると、ECB欧州中央銀行の金融政策も、難しい舵取りを迫られることになります。
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『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2019年2月6日号)より抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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