消費増税延期後の3シナリオ
消費増税の延期が決まった場合、現在考えられるシナリオを3つのケースに分けて考えてみました。
1)すべてが中止になる。5%ポイント還元がなくなり、中小小売店の初期導入費用補助、手数料引き下げもなくなる
2)消費税が消えたとしても、キャッシュレス促進は残る。ポイント還元は2~3%に下がるものの、中小小売店の初期導入費用補助、手数料引き下げは実施
3)すでに予算を組んでいるので、5%還元でそのままいく。中小小売店の初期導入費用補助、手数料引き下げも実施
可能性が一番高いのは(2)のケース
(1)は、せっかく定着しだしたキャッシュレスが元の現金万能社会に戻る危険性があります。一方で、決済事業者は国のキャンペーンがなくなったのをいいことに、高還元ポイントのキャンペーン競争を再開する可能性もあります。その競争がかなり長い間続いて、果てしない消耗戦となるかも。これでは台無しです
(2)は、消費税救済とキャッシュレス促進の2つが目的だったために、消費税が消えてもキャッシュレス促進は残るというもの。還元率は、5%が2~3%に目減りするものの、中小小売店のキャッシュレス装備は充実するでしょう。可能性としてはこれが一番高いでしょう
(3)は、5%が返ってくるから8%の消費税のうち3%の負担で済みます。今の不況を救うにはこれがもっとも良いでしょう。しかし、5%還元がそのまま残るとはちょっと考えられないです
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