隣国の不況は伝播する
加えて、金八先生にも出て来た「腐ったミカンの方程式」も気になります。不況の伝播です。
ライトハイザー氏が反対したのも、本人が進める新自由貿易協定へのメンツだけではないはずです。
中国への制裁に米国民が鈍感なのも、1つには「遠い国」への制裁という他人事な感覚があるのではないでしょうか。
米国内にスペイン語しか話せない人がかなり居ることを考慮しても、対メキシコ関税への影響は侮れません。本物のラティーノ(ラテン系アメリカ人)達が、Viva La Raza(われらが民族よ、永遠に)と始めちゃったら…。
メキシコへの関税、財務省の太田理財局長が「それはいくら何でも」と国会で発言した、あの瞬間と同じ感覚を得ます。
多分、トランプやり過ぎです。
<今回のまとめ>
・トランプの対メキシコ関税、対中国より影響大なのでは
・中国は遠い国、メキシコは隣国です
・温厚な姿勢を貫いていた太田理財局長が「いくら何でも」と発した瞬間と重なります
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- 「いくら何でも」の域に達したトランプ(6/3)
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『高梨彰『しん・古今東西』』(2019年6月3日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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