大阪G20で米中首脳会談は実現するでしょうか。もし実現となれば、世界中の人々が見ている前で、トランプ大統領が会談の途中で席を蹴って退場して、そのまま「関税第4弾」を発動する危険があります。(『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』藤井まり子)
※本記事は有料メルマガ『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』2019年5月28日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
トランプは何がなんでも首脳会談をやる?迫る「関税第4弾」発動
トランプ来日は「大阪G20」への布石
5月25日からトランプ米大統領が国賓として来日していました。
目的は、6月28日〜29日の大阪G20を前に、安倍首相とトランプ大統領の「親密さ」を国際社会に(特に中国習近平政権に)向けて改めてアピールすることです。
その前にはトランプ政権との抜き差しならぬ関係悪化に悩むイランのザリフ外相が来日、安倍首相に面会を求めました。
中国習近平も「トランプの真意」をはかりかねているところがあります。中国の習近平主席も、できることならば安倍首相に面会を求めたいところでしょう。
しかしながら安倍首相は、もし習近平から何らかの依頼があれば、隙を見て習近平をトランプに「売ってしまう」覚悟なのではないでしょうか。
米中首脳会談が実現すれば大惨事に?
果たして、大阪G20での米中首脳会談は実現するのでしょうか。
誰がどう見ても、米中通商協議は、暗礁に乗り上げている程度のものではなく、ほぼ決裂している状態です。
通商協議が決裂状態に陥っていて、事務レベルでの会合さえ開かれていない状態で、米中首脳会談が実現したりするものなんでしょうかね?
もし万が一、大阪G20で米中首脳会談が実現すれば、世界中の人々が見ている前で、トランプ大統領が会談の途中で席を蹴って退場して、そのまま「関税第4弾」を発動する危険があります。
つい先日の米朝首脳会談でも、トランプ大統領は途中退場して金正恩委員長に赤っ恥をかかせましたね。
そんな「赤っ恥」事件が起きてしまえば、中国・習近平にとっては、30年以上前の1986年秋の「レイキャビク・米ソ首脳会談」の二の舞になってしまいます。