資産が1億円あっても、早期リタイアできないケースがあります。まだ足りないという場合もありますが、問題となるのはどんな形で資産を持っているかです。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
大切なのは、リスクをコントロールして資産を増やしていくこと
投資しないのは「もったいない」
投資にリスクはつきものです。
ですが、リスクをとって投資をしないのも、それはもったいないことです。
大事なのは、リスクをコントロールできるようになること。
リスクをコントロールできないと、「1億円あっても早期リタイアできない」ケースも考えられるからです。
資産1億円あっても、その内訳がほとんど株の場合は、景気によって資産が左右されてしまうからです。
株で1億円あったとしても、大きな経済ショックがあれば、20%くらい目減りしてしまう可能性もあるからです。
株式の利益は確定しないと「本当の意味」での資産にならないからです。
資産ができたらリスクを避けること
なので、株式投資はある一定の割合と決めて、増えたら確実に増やせる「債券」に資産を移動させることです。
債券の金利は低いですが、ある程度の資産があれば確実に増やせます。
例えば、2%で増やせる債券があったとします。資金が500万円あれば、たった2%でも、1年で10万円増えます。
資産が大きくなれば、大きなリターンは必要なくなるのです。
なので、あなたの「夢」の目標金額になったら、リスクのある資産の配分を少なくして、安全性の高い資産にシフトしていきます。
そうすることで、確実に資産は増えていきます。
『教育貧困にならないために』(2019年5月20日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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