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また就職氷河期世代をいじめるのか?骨太方針「3年で30万人を正社員に」の白々しさ=高梨彰

政府は11日、経済財政運営の指針(骨太方針2019)の原案をまとめました。読んでケンカを売っているのか?と思ったのは、就職氷河期世代支援プログラムです。(『高梨彰『しん・古今東西』高梨彰)

※本記事は有料メルマガ『高梨彰『しん・古今東西』』2019年6月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:高梨彰(たかなし あきら)
日本証券アナリスト協会検定会員。埼玉県立浦和高校・慶応義塾大学経済学部卒業。証券・銀行にて、米国債をはじめ債券・為替トレーディングに従事。投資顧問会社では、ファンドマネージャーとして外債を中心に年金・投信運用を担当。現在は大手銀行グループにて、チーフストラテジスト、ALMにおける経済・金融市場見通し並びに運用戦略立案を担当。講演・セミナー講師多数。

10年前の麻生首相(当時)の姿と、現在の様子がダブって見える

麻生氏「正式な報告書として受け取らない」

10年前の麻生首相(当時)の姿と、現在の様子が妙にダブって見えます。

余計なお世話ながら、選挙は大丈夫か?という気にもなります。無論、「ただでさえ脆い日本株は大丈夫か」に至るわけです。

2009年当時、前年のリーマン破綻から世界的な景気後退に襲われていました。ドンヨリした世相です。当時は「景気対策」というか、誰もが「変化」を求めていました。

そんなとき、すでに支持率が低下していた麻生政権下にあって、麻生首相は選挙向けに国民に対して「あと2〜3年の辛抱を」と求めていました。

真意は「この困難を乗り越えるには数年単位の時間が必要」とのことだったはずですが、逆効果だったのは言うまでもありません。

老後資金に2,000万円が必要と指摘した金融庁の報告書について、麻生氏が「正式な報告書といて受け取らない」としたことにも、「誰も報告書があるからって自民を批判なんてしないのに」といった嘆きがそこかしこに響いているようにみえます。

また就職氷河期世代をいじめるのか?

それより、『骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針2019)』案を見たときには「ケンカ売っているのかしら」と思わずにはいられませんでした。

目に付いたのは『就職氷河期世代支援プログラム(3年間の集中支援プログラム)』です。3年間で30万人の雇用を創出するのだとか。

就職氷河期を経験した団塊ジュニア世代としての率直な感想は、「また不公平感を刷り込ませようとするのね」です。

なぜ就職氷河期が訪れたか」との問いに、多くの人は「バブルが弾けたから」と答えるはずです。

正しい答えではありますが、「当事者」として忘れてほしくはない、もう1つの事柄があります。

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