元祖横綱: Grubhub
はじめに、これまでのマーケットリーダーは明らかにGrubhubという会社でした。Grubhubの売上の推移をみると、このようになっています。
綺麗に右肩上がりで年々早いスピードで成長していることがご覧いただけると思います。19年の第一四半期の注文金額は、$1.5B(約1,500億円)に届く規模に成長しています。
Grubhubの決算資料を詳しく見てみましょう。
こちらのグラフは注文金額ベースでのコホートになります。初回注文してから長い時間が経っても、ユーザーがほぼ離脱していないことがよくご理解いただけると思います。この資料からフードデリバリービジネスというのは、そのサービスの使い勝手が良い場合、一旦顧客を獲得するとその顧客が長期間にわたってリピート注文をしてくれる、LTVを非常に高くすることが可能なビジネスだということがわかります。
こちらのグラフは、青の折れ線が過去12か月間の顧客獲得コスト、オレンジの棒グラフが新規ユーザー数を示しています。
このグラフの意味するところは、Grubhubは顧客獲得コストを大きく増やすことなく、新規ユーザー数を劇的に増加させることができているということです。
顧客獲得という点では、まだフードデリバリーを体験したことがないユーザーも多いので、顧客獲得コストを増やさずに多くのユーザーを獲得する余地があるということを示唆していると言えるのではないでしょうか。