新横綱: DoorDash
前述のように、これまでマーケットリーダーとしてGrubhubが成長しつつ君臨してきたわけですが、実はこのところマーケットシェアは大きく落としてきています。
Grubhubを追い抜きそうな勢いで成長している新しいプレイヤーは、DoorDashという会社です。
このグラフを見ていただければわかるとおり、市場シェアという意味ではGrubhubが一人勝ちしていた状況から、DoorDashが急成長しています。
Uber EatsやPostmatesなど他社が市場シェアを増やせないでいるなか、DoorDashだけは市場シェアを大きく伸ばしています。
このDoorDashは、2013年にサンフランシスコで設立された会社で、これまでに約$2B(約2,000億円)も調達資金調達しており、ソフトバンク・ビジョン・ファンドも投資家に名を連ねています。※参考:フードデリバリー「ドアダッシュ」の企業価値が約8000億円に―Forbes(2019/2/22)
この記事によると、すでにIPOを果たしたGrubhubの企業価値$7.2B(約7,200億円)に対して、DoorDashの企業価値は$7.1B(約7,200億円)と企業価値という点でもほぼ肉薄していると言われています。
今日の記事では、DoorDashがどのようにフードデリバリー業界で市場シェアを獲得してきているのか?という成功要因を詳しく見るとともに、フードデリバリービジネスのユニットエコノミクスを考察したいと思います。
この記事は、フードデリバリービジネスに携わっている方、BtoBtoC型のマーケットプレイスビジネスに携わっている方、配送業界に関係されている方に役立つ内容になっています。
image by: BestStockFoto / Shutterstock.com
『決算が読めるようになるノート』 2019年7月18日号『Q. アメリカのフードデリバリーで一人勝ちしているのは誰?』より抜粋
※記事タイトル・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
決算が読めるようになるノート
[1,001円(税込) 週2回程度]
アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方にも役立つ内容です。