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【展望】まず5MA 1万6015.47円奪還へ。見通し不透明な中での大台値固め=山本伸一

打診売買で相場の方向性をさぐり、ポジションを積み増す戦略が有効か

さて、今週は世界的なリスク回避の流れに押された先週末から一転、リスク回避の巻き戻しの動きが強まり、直近の大幅調整銘柄を中心に15日月曜日は大きく買い直された株式相場ですが、その後は一進一退の攻防。

月曜日こそ1000円超の上昇で一気に大台1万6000円奪回を果たし、過去13位の上昇幅、過去12位の上昇率を記録しましたが、その後は1万6000円台を挟んでの攻防となっています。これだけの暴騰はショートカバー、売り方の買い戻しが中心となって相場を押し上げたと見られ、ある種の踏み上げからの暴騰とも言えるでしょう。

ただ、売り方の買い戻しが一巡した段階では、まだ戻り売りが残る状況に。金曜日こそ外部要因軟化で売られたものの、週を通じての物色は調整の目立っていた金融関連、市況関連に見直しが進んでおり、着実に出直りを果たしているといっていいでしょう。

ポイントとなるのは、日経平均株価では5日移動平均線(1万6015.47円)と、フシ目である1万6000円の攻防でしょうか。19日金曜日の日経平均株価終値は1万5967.17円と5日移動平均線、フシ目の1万6000円を下回って引けていますが、まずはこの5日移動平均線上で戻り売りをこなしつつ水準を固められるかどうかが鍵になりそうです。

ただ、上値に関しては16日火曜日の高値1万6341円を上抜ける場面が見られなかったことから、まだ戻り売りが残る状況となっており、大台1万6000円を軸に下値支持の5日移動平均線、そして25日移動平均線(1万6714.60円)奪回までは水準を探る流れが続きそう。

来週も相場の先行きが注目される状況ですが、まだ戻り売りと押し目買いが交錯している現時点では、相場の方向性は見極めにくいものの、新たな相場の方向性に付けるよう「打診買い」の準備を整えておきたいところです。

まずは、手掛けやすい売買単価の低い銘柄で打診売買を手掛けておき、相場の方向性が明らかとなり、その流れに合わせてポジションを積み増していけば、ローリスクを切っ掛けとしてハイリターンも目指せるのではないでしょうか。

決算内容は高く評価できるものの、全体相場調整の影響で売り込まれている銘柄も多くあり、相場の落ち着きとともに出直りが期待できる状況。その点でも少額から取引可能な好業績銘柄の打診売買で相場の見通しを探りつつ、反転相場を見極めていく戦略が有効でしょう。

NYダウ 1分足(SBI証券提供)

NYダウ 1分足(SBI証券提供)

米ドル/円 1分足(SBI証券提供)

米ドル/円 1分足(SBI証券提供)

シカゴ日経平均先物円建 1分足(SBI証券提供)

シカゴ日経平均先物円建 1分足(SBI証券提供)

また、来週末は上海でG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれ、各国中銀が協調できるかどうかにも注目が集まりそうですが、協調姿勢への期待感が高まる場面では、直近、ドイツ銀行の信用不安などで売られすぎていた金融株、メガバンクなどが戻り売りをこなして復調してくるようであれば、日経平均も反騰への期待が高まってくるかもしれません。

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