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QRコード決済などが新たに登場するなか、高成長を続ける古株PayPalの実力=シバタナオキ

モバイルの伸びが特に顕著

出典:同前

出典:同前

取扱高の伸びのうち、スマホ経由での取扱高が全体の43%を占めるまでに伸びており、YoY+37%と、全体に対して早いペースで成長しています。

スマホが登場する前から存在しているサービスの中には、スマホ対応に苦戦している企業もありますが、PayPalに関してはスマホ対応の波に完全に乗り切って、自社の成長エンジンの一つに取り込んでいると言って間違いないでしょう。

出典:同上

出典:同上

冒頭のクイズにもありましたが、パートナー別に伸びを分解してみるとこのどのようになります。

もともとPayPalの親会社であったeBay経由での取扱高は、YoY△3%と減少しています。eBay経由での取扱高は、前年同期は全体の取扱高の12%を占めていましたが、今に至っては9%まで減少しており、eBayへの依存というのが徐々に解消されつつあります。

一方で、上位20のマーケットプレイスやパートナー経由での取扱高がYoY+36%で伸びており、四半期あたり$98(約9兆8,000億円)もの取扱高になっています。この数字は全体の取扱高の半分以上にもなっているとも言えます。

この上位20社のパートナーには、みなさんがよくご存知のUberやLyft、Airbnb、Pinterest、Skyscannerなど、多くのトランザクションが発生するマーケットプレイスやサイトが含まれています。

別の言い方をすると、このようなパートナー戦略が見事に成功しているというのも、もう一つの要因であると言えるでしょう。

Next: PayPalの取扱高の伸びをさらに分解するとわかることとは…

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