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日本経済はコロナ後に二度死ぬ?そこから株バブルの本番が始まるワケ=山崎和邦

大恐慌、リーマンショック、コロナ禍の比較で分かること

この3つを比較してみよう。それぞれ株価が最も下落した時を言えば、

(1)大恐慌は、1929年11月13日
(2)リーマン・ショックは、2009年3月9日
(3)コロナ禍は、2020年3月19日

これらの3つの時期を比較すれば、いずれも大底をつけて約4ヶ月後までには回復基調が続いているが、その後が異なる。

(1)の大恐慌はフーバー大統領の失敗であるが、政府の対応が遅れたために不況が長引いた。リーマン・ショックと今回のコロナ禍では、世界中で大規模な財政・金融政策がとられた。

そして、リーマン・ショックの時には、そこから長期上昇波動が始まった。

日本で言えば、リーマン・ショックの時を大底とすれば(アベノミクス相場始動点は2012年11月だったが、リーマン・ショックの時は2009年3月)、日本は約3.5倍(7,000円〜2万4,270円)となった。NYでは4倍を超えた。

8月5日には、米S&P500種株価指数がコロナ・ショック前にほぼ並び、大恐慌とリーマン・ショックの2つのトレンドの分岐点に立つことになった。

今回の危機では世界中が大規模な財政金融政策がとられたから、リーマン危機に似てくるのではないかという期待感もある。

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第1部:当面の市況

(1)急騰の後だけに週明けは弱含み保合いで始まろうが、2週間ぶりに海外投資家の資金が流入した。その半面、米中対立を意識する動きが局部的には出ている
(2)多くの「一般個人投資家」は高くなれば買いたくなり、安くなれば売りたくなるという傾向を持つ
(3)上場企業、今期見通し6割が減収減益、純利益は36%減
(4)円ドル、為替のこと 
(5)現在の株高は「コロナ後の期待」を織り込んでいる
(6)キン急落、NY先物、米金利上昇などで
(7)株価が高値に張り付いている中でもVIXは一貫して高止まりしているのは異例の状況
(8)米国経済と米国株式市場
(9)日米株の連動性が薄れるか─今後も一時的には薄れることは在り得るが本質的にはない。
(10)跛行相場(K字型相場)が明暗を分けつつある
(11)国内経済の戻りは鈍く、先行きも慎重な見方 
(12)マザーズが1ヶ月ぶりの高値
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第2部:中長期の見方

(1)低成長下の日本株式市場
(2)再び経済成長について
(3)米国の対中政策は鮮明に転換した 
(4)「中国共産党は全体主義の政党である」
(5)中長期の見方;中国の強国路線に厳しい目ジャーナリスト嶌信彦通信より
(6)米雇用の雲行きが怪しくなってきている
(7)バイデンが当選すればどうなるか
(8)「Go Toトラベル政策」の異常さの背景。政治献金と政策の歪み
(9)19世紀には日本経済はデフレとインフレの間を行ったり来たりしていた
(10)日本の人口減、11年連続減。過去最大減少、生産人口も過去最低
(11)中長期の見方:人的社会資本
(12)中長期の見方:大恐慌とリーマンショックとコロナ禍
(13)ドル指数が10年ぶりの下落率

来週号の予定

・今はバブル相場の一種に入る
・ポストコロナは世界経済に何をもたらすか
・この異常事態に今の位置に張り付いている日経平均は「異常」だ
・中長期の見方――歴史上の一党独裁の最高記録はソビエト社会主義共和国連邦の74年間
 (1917年レーニン革命~1991年ゴルバチョフvsレーガンのマルタ会談)
・官僚の衰弱が日本経済政策をダメにしたという本稿の論調についての追記
・政界のミーハー族的話題
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2020年8月配信分
  • 米国の対中政策は鮮明に転換した(8/16)
  • 3月19日のような「陰の極」に近づいたら……(8/2)

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※本記事は有料メルマガ『山崎和邦 週報『投機の流儀』』2020年8月17日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め購読をどうぞ。

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山崎和邦 週報『投機の流儀』』(2020年8月17日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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[月額1,500円(税込) 毎週日曜日(年末年始を除く)]
大学院教授(金融論、日本経済特殊講義)は世を忍ぶ仮の姿。その実態は投資歴54年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用。後半は、自己資金で金融資産を構築。さらに、現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学院で講義。2007年7月24日「日本株は大天井」、2009年3月14日「買い方にとっては絶好のバーゲンセールになる」と予言。日経平均株価を18000円でピークと予想し、7000円で買い戻せと、見通すことができた秘密は? その答えは、このメルマガ「投機の流儀」を読めば分かります。

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