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PS5、予約キャンセルには迷惑料も。転売ヤーの悪行三昧に「はよ法整備しろ」の声

18日の午前10時から始まった、次世代家庭用ゲーム機「PlayStation 5(PS5)」の予約販売。実際の発売自体は11月12日予定とまだ先だが、事前に想定されていた以上の高スペックぶり、かつ予想外の低価格もあって、早くも激しい争奪戦となっている。

しかし、このような状況となると心配されるのが、いわゆる“転売ヤー”と呼ばれる個人や業者たちの暗躍。ただ、今回に関してはそれを十分に見越してか、各販売チャネルともにぬかりのない対策を取っているようだ。

なかでもソニーストアは店舗での展示や販売はなく、オンラインでの抽選販売となり、それも発売日にお届けの第一弾抽選は、2020年9月17日までにソニーストアでMy Sony IDを利用して購入をしたことのある人に限定する徹底ぶり。また、ビックカメラやヨドバシカメラといった大手家電量販店も、抽選予約販売を行うところがほとんどとなっている。

悪質転売ヤーを晒す告発祭りに

そんななか、事前にこれといった対策が取られてなかったのがAmazonで、転売ヤーたちの格好のターゲットとなった。

なかでも悪質なのが、焦る購買者たちの誤クリックを狙った思われる出品の数々だ。PS5の価格は、通常版が税別49,980円、光学ディスクドライブ非搭載のDigital Editionが39,980円となっているが、Amazon上では298,000円や350,000円といった値付けの出品が横行。量販店等の価格と比べて法外に高額なところも当然問題だが、価格のケタを見間違えてしまうような金額に設定しているところは、まさに詐欺的といえるだろう。

SNS上では、そんな悪質な出品のスクリーンショットが大量に投稿されるという、さながら“告発祭り”といった状況に。また転売ヤーのなかには、誤クリックのキャンセルに対して高額の“迷惑料”を要求する者もいたが、そちらもしっかりとスクショを取られて晒されていた。

ただ、アップされた数々のスクショを見ると、Amazonサイドも以下のように一応は注意喚起をしていた模様だ。

とはいえ、結果的には転売ヤーたちの暗躍を許したということで、Amazonに対しても「ガバガバ」「アホかと」といった厳しい意見が集中する結果となった。

ネットには「受注生産にすれば」の声も

このように、Amazon以外の販売チャネルにおいては、事前に厳密な転売対策が取られる形となった今回のPS5販売。ただ、それ故に発売日に入手することが非常に高いハードルになっていて、それを嘆く向きも一定数存在する。

そのいっぽうで、ネット上で多く見られたのが「もう受注販売にすれば?」という声だ。

今回多くの販売店で取られた抽選販売という形は、転売ヤーに商品が行き届きにくくなるということで、対策として一定の効果は望めそうである。ただそれは当然のように、転売ヤー以外のユーザーにも商品が行き届きにくい状況になるということで、さらなる飢餓感を生み、ひいては転売ヤーが今以上に求められる状況を作り上げることにも繋がりかねない。

メーカーや販売店の利益を損なうどころか、ここに来てユーザーが思うような購買をも阻害する存在となっている転売ヤー。今すぐの実現は難しいだろうが、そろそろ具体的な法整備も検討しても良い段階に差し掛かっているのではないだろうか。

Next: 転売の何が許せないって…

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