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【週間展望】日本株は堅調維持、トランプ陽性・東証障害も内需改善が株価下支え=馬渕治好

日米株価は、大きなボックス圏内で推移

結局、ここ数か月、日米等の主要国の株価は、大きなボックス圏内で推移しています。たとえば8月半ば以降の日経平均株価は、ザラ場高値2万3,622.74円(9/29)とザラ場安値2万2,594.79円(8/28)の間で、2万3,000円を超えたり割れたりの展開が主軸です。ニューヨークダウ工業株指数の方が動きは大きくはあるものの、同じ期間では、ザラ場高値29199.35ドル(9/3)と2万6,537.01ドル(9/24)との間の動きです。

今後も、そうした上下動にとどまるものと見込みます。

<騰落率ランキング(9/28~10/2)>

ここで、先週の騰落率ランキングをみてみましょう。まず、主要な世界の株価指数の騰落率ランキング(現地通貨ベース)では、ベスト10は、
ハンガリー
ルクセンブルグ
イスラエル
アルゼンチン
インド
ポルトガル
フィリピン
ベルギー
フィンランド
台湾
でした。欧州諸国が多めになっています。

なお、米国では小型株が買われたため、小型株を多く含むラッセル2000指数は、上記のランキングの対象外ですが、もしランキングに含んでいればベスト3位でした。

一方、ワースト10は、
パキスタン
ブラジル
豪州
TOPIX
ロシア
日経平均
チェコ
タイ
インドネシア
中国(上海総合)
でした。

日本株は、前述のトランプ大統領陽性のニュースが後場に直撃し、初期反応で株価が下振れしたところで引けたため、ワースト10に入っています。金曜日ザラ場安値から米国株価が持ち直して週を終えているため、週明け月曜日(10/5)は、日本株は上昇して始まるものと見込まれます。

<外貨相場(対円)の騰落率ランキング(9/28~10/2)>

外貨相場(対円)の騰落率ランキングでは、先週のベスト10は、
南アランド
メキシコペソ
ノルウェークローネ
ハンガリーフォリント
スウェーデンクローナ
豪ドル
ポーランドズロチ
英ポンド
ニュージーランドドル
イスラエルシェケル
と、欧州通貨が優勢でした。

一方ワースト10は、
ブラジルレアル
アルゼンチンペソ
トルコリラ
ミャンマーチャット
コロンビアペソ
チリペソ
ロシアルーブル
チュニジアディナール
タイバーツ
米ドル
でした。

レアル、リラなど、新興諸国通貨で売り込まれるものがあり、リスク回避的な様相が強い一方、通常はリスク回避的な姿勢が広がると買われてきた米ドルも冴えずと、難しい相場展開となりました。

盛りの花~世界経済・市場の注目点

<米大統領選の副大統領候補討論会>

ペンス副大統領とハリス上院議員の、副大統領候補同士の討論会は、10/7(水)にユタ州のソルトレークシティーで開催されます。通常ですと、副大統領候補の討論会は、大統領選の「添え物」とみなされている場合が多かったように思います。ただし今回は、米国内での注目度は高いと考えます――

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image by:Leonardo da / Shutterstock.com
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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」』(2020年10月4日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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