日経平均は上昇トレンドの上昇局面。売りポジションへの変更は、2万3,150円を終値で割り込むことである――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年10月18日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し
日経平均株価 上値を抑えられる
先週のレポートでは、ADラインに注目した。堅調な展開が続くのであれば、2万4,000円台乗せから上値抵抗線であるADラインを越えていくことが期待されたからだ。しかし、実際にはADラインの手前のACラインが上値抵抗線となり上値を抑えられている。
次の注目日は10月21前後である。
A点水準:約2万4,200円
B点水準:約2万1,000円
C点水準:約2万3,000円
今週のポイントは、堅調な展開を維持することが出来るのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
ACラインに注目したい。堅調な展開を維持するのであれば、右肩下がりの上値抵抗線ACラインを越えていくことが求められるからだ。逆に、ACラインを越えることが出来ないのであれば、上値の重たい展開に移行する可能性が出てくる。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、2万3,150円を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開を維持している。週央にB点が位置する時間帯を通過する。したがって、B点が変化日となり下げ止まることが期待される。また、下値を見ると、8月以降、右肩上がりに推移しているからだ。この場合、ACラインを越えて2万4,000円を狙う動きになっていこう。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。上値抵抗線ABラインを越えた後は値を下げてきている。しかも、右肩下がりの上値抵抗線ACラインの下方を推移しているからだ。この場合、2万3,000円を割り込むことことが考えられる。