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英国離脱ならユーロは「最安値」に向かう~困るのはむしろEU=矢口新

投票後の材料出尽くしでポンド買い戻し、ユーロ売り戻し。その後は?

いずれにせよ、市場や運用者が嫌うのは不透明感だ。

カナダの一部の大手年金基金などには、英国の国民投票まで、英国への投資を手控える動きが出てきている。カナダの年金基金は、英国の不動産への投資で過去3年間、世界2位となっている。インフラへの投資も多い。カナダの年金基金の運用総額は7000億カナダドルを超えると言われる。

もし、あなたがポンドやユーロのポジションを持っているのなら、対ドルでも対円でも、短期トレードに徹することを助言する。なぜなら、英国の世論は残留、離脱僅差で推移しており、2カ月先にはどうなるか分からないからだ。また、他人が決めることに、自分の資産を左右されることもない。

とはいえ、ポンドとユーロのレートを大胆に予想するならば、6月中旬頃までは、ポンドは弱含みで推移するかもしれない。そこで残留が決まれば、不透明感が遠退き、これまでの大幅な買い戻しが期待できる。離脱でも、これだけ売られていれば、材料出尽くしで、いったんの買い戻しが期待できる。

その後は短中期的に売られるだろうが、私は、英国は欧州なしでもやっていけると見ている。ポンドが中長期的に売られ続ける可能性は低いのではないか。

一方、ユーロの方が心配だ。大きな問題を抱えているのは、英国ではなくEUだからだ。にもかかわらずユーロは買われているので、英国の残留が決まっても、材料出尽くしで売られるだろう。英国が離脱すれば、EUとユーロ圏内部の矛盾がより顕在化し、ユーロは最安値に向かって売り込まれる可能性が高いと見る。

【関連】私がスイス・ユニオン銀行で目の当たりにした「為替介入」の現場=矢口新

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2016年4月12日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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