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「日経1万円割れ&1ドル最低でも87円」が十分あり得るこれだけの根拠=江守哲

堅調な米国株と比較して「日本株は売られすぎ」とする証券関係者が多いようですが、何もわかっていません。円建てでダウ平均を見れば、日本株の動きとほとんど同じです。来年以降、日経平均株価は1万円割れ、ドル円は最低でも87円まで円高が進む可能性があると見ています――有料メルマガ『江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて』創刊を記念して、2016年4月4日に配信された第1回の一部を無料公開します。

※第2回は4月11日配信予定、興味のある方はぜひこの機会に定期購読を!本記事で割愛した購読者限定記事「マーケット人生物語~私の人生を変えたアノ事件」もすぐ読めます。

プロフィール:江守 哲(えもり てつ)
エモリキャピタルマネジメント株式会社代表取締役。慶應義塾大学商学部卒業。住友商事、英国住友商事(ロンドン駐在)、外資系企業、三井物産子会社、投資顧問などを経て会社設立。「日本で最初のコモディティ・ストラテジスト」。商社・外資系企業時代は30カ国を訪問し、ビジネスを展開。投資顧問でヘッジファンド運用を行ったあと、会社設立。現在は株式・為替・コモディティにて資金運用を行う一方、メルマガを通じた投資情報・運用戦略の発信、セミナー講師、テレビ出演、各種寄稿などを行っている。

円高基調変わらず、日本株は本格的な長期調整相場入りも

「日本株は売られすぎ」という講釈は的外れ

4月1日のマーケットでは、日本株が急落しました。日銀短観の内容が予想以上に悪化したことが背景にあるようです。それにしても、下げが大きかったですね。

期初の機関投資家の売りが出たようですが、これは例年通りですから、驚くに値しません。むしろ、売りを待っていた向きが、日銀短観を利用して売り浴びせてきたと考えたほうがよさそうです。

【関連】ドル円はとにかく戻り売り継続。「英国ショック」はトリガーにすぎず=江守哲

こうなると、週明けの日本株は非常に危うい動きになりそうですね。再び下値を試すことになりそうです。円高が進んでいますので、これも重石になります。

米国株の堅調さとの違いから、「日本株は売られすぎ」とする証券関係者が多いようですが、何もわかっていません。

円建てでダウ平均株価を見れば、日本株の動きとほとんど同じです。為替相場がいかに株式市場に影響を与えているか、ということです。これは、ドイツのDAX指数が上昇していないことにも通じます。このような基本的なことぐらいは、知っておきたいところです。

日本株は調整第3波スタートの可能性が大

さて、日本株は調整の第3波がやってきた可能性が高いと見ています。これは、昨年8月のチャイナショック、年初の急落に次ぐ3回目の調整局面です。ここから本格的な長期調整相場が始まるのかもしれません。

来年以降に「日経平均が1万円割れ!」などという見出しが躍っているかも知れません。少なくとも、私はそう見ています。日本株の買い場はまだかなり先のようです。

日銀短観の内容は確かに衝撃的でしたが、これもある程度は予想できていたはずです。さらに円高が今後は企業業績の悪化を後押しするでしょうね。115円以上にはいかないと考えていますので、私からすれば、117円台がドル円の想定レートのようですが、かなり甘い算定ですね。つまり、企業業績の悪化がこれから本格化するわけです。

日経平均株価の一株当たり利益(EPS)が1119円にまで急低下しています。このトレンドは今後も続くでしょうね。日経平均株価は、現時点では16800円以上は割高です。この水準が今後、企業業績見通しの下方修正に伴い、徐々に低下していくはずです。

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