見るべき指標その4:配当
4つ目が配当です。
この配当が一番の業績と大きく関係してくるのですが、業績が伸びている企業というのはそれに合わせて、配当も増やしていくというのが理想です。
しかし、配当を増やしていないケースというのもあります。1つは、経営者が株主の方を向いていないという場合があります。あくまで私利私欲の為に経営者がやっている場合というのもあります。
業績が伸びているのに配当をあまり出さないという会社は、財務に将来的に不安を抱えているかもしれない、そういった理由から配当が増えていない企業というのはこれも伸び続ける企業としては除外した方がいいのかなという風に思います。
この配当が増え続けている企業ということであれば、仮に株価そんなに上がらなかったとしても毎年毎年配当が入ってきて、それでそれがさらに増えるということになったら、それだけでかなりの元が取れるはずです。
したがって、初心者にもおすすめできる銘柄ということになります。
「4つの指標」を見れば初心者でも厳選可能
以上、4つの指標を挙げさせていただきました。
この4つのチェックポイントを通過することで、初心者でもをかなり厳選した企業を選び出すことができると考えています。
もちろん企業によってそこからの良し悪しというのはもちろんありますが、国内に3,000以上の銘柄がある中で、それを絞ってその中から探すという意味では、非常に有効な指標になるのではないかと思います。
逆にこれに当てはまらないような銘柄を、無理に買う必要はないのかなという風に思います。
1つ注意していただきたいのは、これに当てはまらないからといって、伸びないと言っているわけではありません。伸びる可能性はあるけれども初心者がそれを探し出すのは、あまり簡単ではないということを言いたいわけです。
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
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『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2020年11月4日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。