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小池都知事の退職金3500万円、反感煽る報道に「正当な報酬」「下衆すぎる」の声

小池百合子東京都知事が退職金3,500万円を得ていたことを批判的に伝える報道が相次いでいることに対し、ネット上では様々な反応があがっている。

今年7月に行われた東京都知事選挙で再選し、現在2期目を務める小池都知事。取沙汰されている退職金3,500万円は、1期目の任期を終えたことに対して支払われたものとされる。

今回の問題を提起したのは、東京都議会議員の上田令子氏。小池都知事に対して退職手当として34,944,000円(税控除前)が8月21日に支払われたことを、情報公開請求によって知った上田氏は、自身のブログにて「小池百合子知事退職金は3500万円!コッソリ受け取っていました」という記事を11月2日午後にエントリー。これを受けて翌日朝には、ダイヤモンド・オンライン日刊ゲンダイDIGITALが相次いでこの件を取り上げた記事を公開している。

この事実に対して、ネットでは怒りの声があがる結果に。もともと「都知事報酬の削減」を公約に掲げ、実際に給与を半分にカットしていたのにもかかわらず、退職金に関してはほぼ満額に近い額を受け取ったという事実、さらに受け取った時期がコロナ禍の今年8月だったという点も、批判の対象となっているようだ。

「流石に言いがかりでは」の声も

都議会議員の告発に端を発した、今回の小池都知事を批判する報道。しかし、その報道に対して違和感を持つ意見もかなり多い印象だ。

まず目に付くのが、「正当な報酬なのでは」といった冷静な声だ。地方自治体の首長は、特別職公務員ということで退職手当がもらえる対象となっており、その金額は各都道府県によって異なるものの、月給に在職月数と支給率を掛け合わせて算定される。今回もそれに則ったものということで、「これって何が違法なんでしたっけ?」「別に悪い事をして得たわけじゃ無いから」といった意見が。さらには「公務員の夏のボーナスもカットされて無いし」といった声もあがっていた。

くわえて、「それは流石に言いがかりでは」といった意見も。確かに都道府県知事の退職金が高すぎるという議論は過去にもあったものの、それを今回の小池都知事への批判に結び付けるのは少々無理がある話で、「これを批判しだしたら歴代都知事は全員批判されることになる」といった声もあった。

いっぽうで、これを批判するのは単なる妬みなのではという声も。コロナ禍で経済的に厳しい状態にある都民も多いなか、3,500万円の退職金を受け取るのは、都民感情として如何なものかというのは、今回の件で小池都知事を批判する人たちからもあがる声のひとつだが、それが妬みの感情から出る見方だというのも、確かに一理あるだろう。

こういう批判は下衆でうんざり

このように、定められた退職手当をもらったことで批判を受ける形となっていることに対し、さすがに小池都知事が不憫だという声や、こういう批判は下衆でうんざりという声など、マスコミの姿勢を問う声もあがっている。

このように様々な反応を見てみると、日頃は小池都政に対してあまり高い評価をしていない人、あるいは小池都知事が嫌いだという層からも、今回の退職金の是非を問う報道に対しては疑問の声が多い。真っ当な形で政策の検証や評価を行ったうえでの批判ならまだしも、都民感情をいかにも逆なでしようとする今回の報道は、逆にその真意が明け透けすぎて、狙いとは裏腹に相当な不興を買ってしまったようである。

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