小池百合子東京都知事が退職金3,500万円を得ていたことを批判的に伝える報道が相次いでいることに対し、ネット上では様々な反応があがっている。
今年7月に行われた東京都知事選挙で再選し、現在2期目を務める小池都知事。取沙汰されている退職金3,500万円は、1期目の任期を終えたことに対して支払われたものとされる。
今回の問題を提起したのは、東京都議会議員の上田令子氏。小池都知事に対して退職手当として34,944,000円(税控除前)が8月21日に支払われたことを、情報公開請求によって知った上田氏は、自身のブログにて「小池百合子知事退職金は3500万円!コッソリ受け取っていました」という記事を11月2日午後にエントリー。これを受けて翌日朝には、ダイヤモンド・オンラインと日刊ゲンダイDIGITALが相次いでこの件を取り上げた記事を公開している。
おはようございます!
お陰様であちこちのネットニュースとなりました。
都民の皆様
コロナ禍で3500万円もの退職金を小池知事が受け取っていた事実をぜひ知ってください! https://t.co/hT2mopd7Aj— 上田令子(東京都議/自由を守る会代表) (@uedareiko) November 3, 2020
この事実に対して、ネットでは怒りの声があがる結果に。もともと「都知事報酬の削減」を公約に掲げ、実際に給与を半分にカットしていたのにもかかわらず、退職金に関してはほぼ満額に近い額を受け取ったという事実、さらに受け取った時期がコロナ禍の今年8月だったという点も、批判の対象となっているようだ。
「流石に言いがかりでは」の声も
都議会議員の告発に端を発した、今回の小池都知事を批判する報道。しかし、その報道に対して違和感を持つ意見もかなり多い印象だ。
小池都知事の働きに色々言いたい事があったとしても、これは正当な報酬じゃないの?退職金貰うなとか給料もらうなとかは違うんじゃないかなって思うけど…
— RRR (@morumoru5) November 3, 2020
別に悪い事をして得たわけじゃ無いから、良いんじゃないの?公務員の夏のボーナスもカットされて無いし。
コロナ禍の最中に…小池都知事は退職金3500万円を得ていた #SmartNews https://t.co/8hRFFjbmRY
— Tha a.k.a. 海 (@delpiero777777) November 3, 2020
まず目に付くのが、「正当な報酬なのでは」といった冷静な声だ。地方自治体の首長は、特別職公務員ということで退職手当がもらえる対象となっており、その金額は各都道府県によって異なるものの、月給に在職月数と支給率を掛け合わせて算定される。今回もそれに則ったものということで、「これって何が違法なんでしたっけ?」「別に悪い事をして得たわけじゃ無いから」といった意見が。さらには「公務員の夏のボーナスもカットされて無いし」といった声もあがっていた。
待った!!
退職金を受け取るのは正当な行為だぞ!!
それを叩くのは無理筋だ。
コロナで困ってる人が多い今なら小池を叩けるというやり方は卑劣だ。 https://t.co/mVXCIV9r9o— 城北支社 (@775powerplant) November 4, 2020
私も小池都知事には批判的な立場だが、この記事は単なる言いがかり記事。
公約どおり報酬をカットして、規定どおり退職金を受け取った、これを批判しだしたら歴代都知事は全員批判されることになる。— kata花阿多 (@kata77037489) November 3, 2020
くわえて、「それは流石に言いがかりでは」といった意見も。確かに都道府県知事の退職金が高すぎるという議論は過去にもあったものの、それを今回の小池都知事への批判に結び付けるのは少々無理がある話で、「これを批判しだしたら歴代都知事は全員批判されることになる」といった声もあった。
批判の声が多いが、こういう「みんな苦しんでんだから安月給で働け」は正しいのか?ただの妬みだろ。年収1,440万ぽっちで知事なんてやってられないと思うけどね。
» 小池知事、「身を切る改革」掲げながら退職金3500万円満額受領の是非(ダイヤモンド・オンライン) – https://t.co/wfupDYydI8
— たっちゃん (@t_stone2428) November 3, 2020
小池百合子の退職金
他人を羨む人が多いのねー
給与も退職金も削ったら後任にも影響あるし、別に詐欺でもない。
退職金いりませんって言っても『人気取りだ』って叩くんでしょ?
ゴーンさんみたいに自分で勝手に特別手当て付けたのと話が違うよね。— sankaiten (@sankaiten4) November 3, 2020
いっぽうで、これを批判するのは単なる妬みなのではという声も。コロナ禍で経済的に厳しい状態にある都民も多いなか、3,500万円の退職金を受け取るのは、都民感情として如何なものかというのは、今回の件で小池都知事を批判する人たちからもあがる声のひとつだが、それが妬みの感情から出る見方だというのも、確かに一理あるだろう。
こういう批判は下衆でうんざり
このように、定められた退職手当をもらったことで批判を受ける形となっていることに対し、さすがに小池都知事が不憫だという声や、こういう批判は下衆でうんざりという声など、マスコミの姿勢を問う声もあがっている。
正当な権利の退職金受け取った事を都民感情を煽る様に私的観点で記事にするマスゴミ要らねえわ、さすがに小池都知事不憫
— やまねぇ (@t_k_6215) November 3, 2020
小池知事、「身を切る改革」掲げながら退職金3500万円満額受領の是非 http://違法行為をしたわけじゃなし、他人の財布の中身を云々する、卑しいことだ。こういう下衆な批判、うんざり。
— Satoshi (@toshimex) November 3, 2020
小池知事、…退職金3500万円満額受領の是非 https://t.co/8b2zvBkSXM 「規定の報酬を受けとる」ことにウジウジそ文句をたれるマスコミの低俗性。報酬に対する評価は、「税金を財源とする報酬に対して、納税者が満足できる仕事の成果を残したか」で行うべき!
— 怪傑ハリマオ (@harimaoto) November 3, 2020
このように様々な反応を見てみると、日頃は小池都政に対してあまり高い評価をしていない人、あるいは小池都知事が嫌いだという層からも、今回の退職金の是非を問う報道に対しては疑問の声が多い。真っ当な形で政策の検証や評価を行ったうえでの批判ならまだしも、都民感情をいかにも逆なでしようとする今回の報道は、逆にその真意が明け透けすぎて、狙いとは裏腹に相当な不興を買ってしまったようである。
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