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積水ハウス、売上高・純利益が過去最高…長期投資家は買いか?決算で見えた「4事業」の実力=澤田聖陽

積水ハウスが発表した2026年1月期決算は、売上高・純利益ともに過去最高を更新する好調な内容となった。米国事業の利益が半減する逆風を受けながらも、都市開発を中心とした開発型ビジネスが大きく伸び、全体の成長を牽引。戸建住宅では高単価案件へのシフトが進み、ストック型ビジネスも安定成長を続けるなど、事業ポートフォリオの強さが際立つ決算となった。積水ハウスは同時に新たな中期経営計画も公表し、3年後には売上5兆円規模を目指す。過去最高業績の背景と今後の成長戦略を整理する。(『 元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」 元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」 』澤田聖陽)

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※本記事は有料メルマガ『元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」』2026年3月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:澤田聖陽(さわだ きよはる)
政治経済アナリスト。国際証券(現:三菱UFJモルガン・スタンレー証券)、松井証券を経て、ジャフコ、極東証券にて投資業務、投資銀行業務に従事。2013年にSAMURAI証券(旧AIP証券)の代表に就任。投資型クラウドファンディング事業を立ち上げ拡大させる。現在は、澤田コンサルティング事務所の代表として、コンサルティング事業を展開中。YouTubeチャンネルにて時事ニュース解説と株価見通しを発信している。

売上高・純利益ともに過去最高

積水ハウス<1928>は3月5日、2026年1月期決算を発表した。

決算数値は以下のとおり。

売上高:4兆1,979億円(前年同期比3.4%増)
営業利益:3,414億円(前年同期比3.0%増)
経常利益:3,278億円(前年同期比8.7%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:2,320億円(前年同期比6.6%増)

売上高、純利益ともに過去最高となった(売上高が過去最高を更新するのは10年連続)。

同社の事業セグメントは請負型ビジネス、ストック型ビジネス、開発型ビジネス、国際ビジネスの大きく4つに分けられる。

以下、それぞれのセグメント別の状況を記載していく。

積水ハウス<1928> 週足(SBI証券提供)

積水ハウス<1928> 週足(SBI証券提供)

請負型ビジネス

売上高:1兆1,770億円(前年同期比0.7%増)
営業利益:1,224億円(前年同期比3.7%増)

同事業セグメントは戸建住宅、賃貸・事業用建物、建築・土木の3つに分けられるが、各数値は以下のとおりとなっている。

・戸建住宅
売上高:4,789億円(前年同期比▲0.0%減)
営業利益:480億円(前年同期比4.3%増)

・賃貸・事業用建物
売上高:5,648億円(前年同期比3.6%増)
営業利益:878億円(前年同期比7.4%増)

・建築・土木
売上高:3,022億円(前年同期比▲7.0%減)
営業利益:220億円(前年同期比44.9% %増)

戸建・賃貸の建設受注などは祖業でもあり、実需であるため比較的安定的な収益が見込める事業である。

一方、建築コストの上昇など逆風もあるが、売上高は微増ながらも営業利益を伸ばしている。

戸建住宅については売上が微減となっているものの、営業利益は伸ばしているが、建築コストが上昇する中で、高単価で収益性の高い顧客の比率を高めていることが利益を伸ばせている要因である。

同社の戸建住宅事業は過去3年間で下記のとおり、受注単価を大きく上げている。

2022年1月期:約4,138万円(受注高5,000万円以上の比率32%)
2024年1月期:約4,955万円(受注高5,000万円以上の比率32%)
2025年1月期:約5,248万円(受注高5,000万円以上の比率44%)
2026年1月期:約5,642万円(受注高5,000万円以上の比率は未発表だが、さらに拡大)

高単価で収益率の高い案件シフトしていること、まだ同社のブランド力や販売戦略がそれを可能にしていることが、同社が戸建住宅事業で利益を伸ばせている大きな要因である。

ストック型ビジネス

売上高:9,005億円(前年同期比3.4%増)
営業利益:969億円(前年同期比16.2%増)

賃貸住宅管理事業やリフォームなどのビジネスが同セグメントのビジネスとなる。

賃貸住宅管理(シャーメゾン)が極めて堅調であり、管理戸数・入居率ともに高水準維持している(管理室数72.3万室、入居率98.1%)。

同分野はフローではなくストック型であるため、ブレが少なく、安定的に同社の収益を下支えする事業となっている。

Next: 積水ハウスは買いか?各事業を細かく見ていくと…

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