トヨタ社長の豊田章男さんは、私が10年間働いたS.G.Warburgというイギリスのインベストメントバンクの先輩である。章男さんは、社長の中では金融が分かるということでも定評があった。まだテスラが創立7年の2010年、20億ドル(2,000億円)の評価で2.5%を5,000万ドルで投資をしていたのだ。(『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』房広治)
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金融に明るいトヨタ社長
トヨタの代表取締役社長・豊田章男氏は、私が10年間働いたS.G.Warburgというイギリスのインベストメントバンクの先輩である。
Warburg社の創業者のシグモンド・ウオーバーグ氏と白洲次郎氏が親友であり、章男氏の父、章一郎氏が白洲次郎氏に可愛がられていたため、修行のために2年間イギリスのWarburgグループにいたのだそうだ。
そのため、章男さんは、社長の中では、金融が分かるということでも定評があった。
創立7年目のテスラに5,000万ドルを出資
まだテスラが創立7年の2010年、20億ドル(2,000億円)の評価で2.5%を5,000万ドルで投資をしていたのだ。
トヨタは、決断が遅く、融通が利かないのとは対照的に、テスラの決断が早く、リスクをとる経営を見習いたいと、当時章男氏はインタビューに応えていた。
ところが、章男氏の周りの小うるさい番頭連中が、マスク氏の経営理念とトヨタは合わないと2014年から溝が入り、2016年までに2.5%すべてを売ってしまった。
今、保有していたら、196億ドル、トヨタの時価総額の10分の1で、390倍になっていたのだ。
日本の中で金融がわかると言われる社長も、日本にいると、どうしても投資の判断が鈍るようである。
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※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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