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日本の英語教育は薄っぺらい。海外移住者が悟った「6年間も勉強して話せない」理由=栗原将

圧倒的に少ない英語の授業時間と学習指導

よく耳にする意見に、「日本では中学・高校の6年間も英語を習っているのに、社会人になってからまともにしゃべれる人がほとんどいない。英語教育に問題があるからだ」というものがあります。

個人的には、まったく違う考えです。

中学生に英語の授業数を聞いたのですが、週に3時間か4時間、とのことでした。これは30年前の私の時と同じなのですが、これで英語ができるわけがありません。6年間というのは確かに事実ですが、中身が薄すぎて話にならないのです。

私は高校時代、週に6時間から8時間の英語授業がありました。仙台出身の私は、高校受験で地元の進学校「仙台二高」に落ちて、滑り止めだった「仙台育英学園(特進コース)」に進学しました。

私は特進コース4期目でしたが、まだ東北大・早慶などの難関大合格者は出ていませんでした。

それでも校長先生をはじめとする先生方の熱意はすごく、必ず進学実績を出すという意気込みがあり、それが如実に表れていたのが英語の授業数でした。週に6時間から7時限目の補講を含めると、週に8時間の時もありました。

加えて大量の宿題もあり、途中、脱落していった生徒も多かったのですが、生き残った(?)生徒は軒並み難関大学に現役合格していったのです。

一例としては、

・慶應義塾大医学部
・東北大学医学部
・東北大学(文系、理系)6名
・慶應義塾大学(経済学部、商学部)3名

このうち、慶應商学部(B方式)は私です。

ほかにもすでに忘れてしまったものもありますが、突如、このような合格実績となった最大要因は、とにかく「英語力の徹底強化」でした。

日本人の英語学習時間は圧倒的に少ない

文系・理系を問わず、英語は避けて通れません。

一方、見方を変えれば、英語が得意になるとこれほど強いものはありません。英語の成績は試験ごとに極端にぶれることはないので、安定してくるのです。

ちょっと受験の話が長くなってしまったのですが、私自身、大学を出てから20年は英語を仕事で使う機会はありませんでしたが、それでも忘れてはいませんでした。

特に英語圏と言えるフィリピンで仕事をした時には、仕事でも英語を使うようになったのですが、その時に思い出したのは高校時代に必死で勉強した時の英語知識でした。

ですから、受験英語が役に立たないといったことはまったくないのです。単純に、日本人の英語学習時間が圧倒的に少ない、それだけのことです。

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image by:milatas / Shutterstock.com
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海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2021年2月26日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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