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ついに国が「認知」した赤木ファイル。懸念される黒塗りの程度は菅vs安倍の政争が左右する?

森友問題をめぐる財務省の公文書改ざん問題において、取沙汰されていた「赤木ファイル」の存在を、ついに国が認めたと6日に報じられた。

自殺した近畿財務局職員赤木俊夫さんがまとめた改ざんの過程を時系列で記した文書や、改ざんについて同省理財局と近畿財務局との間で送受信されたメールなどを含むとされる「赤木ファイル」。

赤木さんの妻・雅子さんは国などを相手取った訴訟のなかで、俊夫さんが受けた心理的負荷の強度を立証したいとして、この赤木ファイルの提出を求めてきたが、国は「改ざんの経緯などにおおむね争いはなく、文書の存否について回答の必要はない」として、これまでその存在すら明らかにしてこなかった。

国によると「赤木ファイル」は、6月23日に行われる口頭弁論において、任意で提出する方針だというが、情報セキュリティーの観点などの理由から、マスキング処理を行った上で提出するという。

赤木ファイル公開は再始動の安倍氏への牽制か?

雅子さん側の粘り強い訴えかけが世論を動かし、国による赤木ファイルの「認知」に至る格好となった今回の件。SNS上では「民意の勝利」といった声も多くあがるなど、喜びに沸く向きも多いが、いっぽうで一部の層からは「菅首相が安倍元首相を牽制するために公開を決めたのでは?」といった声も浮上している。

コロナへの対応や五輪開催の是非などを巡って厳しい舵取りが続く菅首相。さらに今秋には衆院選も控えているわけだが、菅首相としては五輪を成功裏に終えて、その勢いのまま9月末の総裁任期切れの前に解散&選挙へと突入するという青写真を描いていることは、様々なメディアでも多く指摘されている。

ただ、党内からは「菅首相では選挙は戦えない」との声が、殊に先の衆参3選挙での全敗以降、大いに高まっており、菅首相に代わる「選挙の顔」として待望されているのが、なんと安倍元首相の「再々登板」だというのだ。

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安倍元首相にしても首相返り咲きには多少なりとも色気はあるようで、懸念されていた持病のほうも「新しい薬が大変よく効き、あと2回ぐらい点滴をすれば一応治療が終わる」と、快復ぶりをアピール。さらには、自民党内の保守系グループや議員連盟の役員に相次いで就任するなど、ここに来てその政治活動を活発化させているのだ。

そんな「菅降ろし」「安倍返り咲き」の動きを牽制するために菅首相が打ったのが、今回の赤木ファイルの公開。つまり、安倍元首相が政権を放り出したことでうやむやになっていた、森友問題の「蒸し返し」いう一手だった、というのだ。

「政争の具」となったほうが解明は進む?

文書改ざんに抗った末に自死した夫の無念を果たすべく、活動を続けてきた妻・雅子さんの悲願だった赤木ファイルの公開。しかし、それが自民党内の醜い政争によってもたらされた可能性があるとは、なんとも複雑な感情にさせられるところ。

ただ「政争の具」となっているが故に、解明が進むのではといった意見も。要は安倍元首相のイメージ失墜を狙って、国が行うとされるファイルへのマスキング処理、いわゆる「黒塗り」が少なくなるのではという観測だ。

いっぽうで、気になるのは6月23日というファイルが提出される日程だ。都議選告示日の2日前ということで、前々から噂されている小池百合子都知事の「仕掛け」次第では、五輪中止論議も含めて大揉め・大混乱の状況となっていることも考えられ、そんな最中に明らかになる赤木ファイルが、政局にどのような一石を投じることになるのか、大いに注目が集まるところだ。

Next: 「赤木さんを自死に追い込んだ連中に黒塗りする権利はない」

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