コロナ回復需要を日本と中国で享受できるサイゼリア
ここに紹介したサイゼリア<7581>は今年の2月にも当メルマガで紹介した銘柄でもあります。
ここで個人消費回復銘柄としてあえて取り上げるには、一般的な意味での消費回復銘柄としての内容を持つことに加え、その回復後の中期成長につながる可能性を持つ銘柄でもあるからです。
8月決算予想は当初は赤字予想でしたが、コストコントロールがうまく機能して、どうやら水面浮上の可能性が出てきました。当然、来期は今期以上の数字が予想されます。
さらに、この銘柄への成長期待は、中国国内における店舗展開です。中国市場が順調に推移し始めた頃、コロナ禍に巻き込まれたその店舗展開が一時的に頓挫した格好になっておりました。
コロナ禍をいち早く克服した中国では、店舗展開が順調なペースに戻りつつあるようです。一般的消費回復銘柄としての投資妙味と、中期的拡大戦略の期待を同時に持った銘柄だと私は判断しています。
現段階で翌期についての実現性の高い予想をすることは、不確定要素が多く厳しいと思われます。しかし、業界環境の好転は確かであり、魅力ある持続的成長の可能性が期待できる銘柄ではないでしょうか。
以下は、サイゼリアの2012年以降、3か月ごとの直近までの株価と1株当たり純資産(BPS)の推移を示すグラフです。

サイゼリアの3か月ごとの株価とBPSの推移
2012年12月~2021年5月15日(直近:5月15日の株価:2,345円)
以下は、2021年8月期(予想)までの1株当たり純利益(EPS)、配当、BPSの実数値の一覧です。

サイゼリアの業績、配当状況
2012年8月期~2021年8月期(予想)
(※投資判断はご自身で行ってくださるようお願いいたします。当記事は投資判断力を強化することを目的としており、投資推奨をするものではありません。当記事を基に行った投資の結果について筆者及びインテリジェント・インフォメーション・サービスは責任を負いません。)
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『資産運用のブティック街』(2021年6月3日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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