自分だけは感染しないという正常性バイアスは取り払おう
そもそもこの文書を書いている私自身、どこかで自分だけは感染しないといった、妙な正常性バイアスをもっているのは事実です。
しかし、ここから夏の終わりまでは、そうした根拠なき発想は完全にいったん取り払って考えることが必要になります。
すでに、私の周辺でも何人かの知人が感染し、隔離されたホテル等で死ぬか生きるかの経験をして、かろうじて復帰を遂げています。
こうした経験者が異口同音に口にするのは、「まさか自分が感染するとは思わなかった」ということです。
さらに感染が判明しても、よほどの上級国民でない限り、医療施設に入院できる可能性は皆無。ほんとうに自らの体力でウイルスと戦って、生き残れるかどうかの究極の自助努力に直面するという話です。
個別の感染者の症状は人それぞれですが、この放置プロセスはほぼみんなが口にすることですから、決してレアケースなどではないことがよくわかります。
我々が感染すれば、まさにこうした状況にいきなり直面することになるわけで、自分だけは安心という発想はまったく意味がないことを肝に銘じるべきです。
あらゆるボランティア・学徒動員観戦はすべて辞退する
たとえこの時期に東京に住んでいても、ほとんど誰とも接触しないで隠れるように暮らしていれば、感染回避の望みはあるものです。
しかし、多くの人々は相当なフラストレーションを抱えて、ここから一気に活動を活発化させることは、もはや抑止できない状況です。
また、ボランティアとして五輪に関わろうとしている方や、離島の子どもたちで無理やり学徒動員とばかりに五輪観戦に駆り出される向きがいることもわかっています。
しかし、リスクヘッジの考え方からすれば、こうしたボランティアや学童五輪観戦などは、徹底して辞退すべきでしょう。
なんの保障もないのに、自ら進んで五輪との接点を持つことは、完全に遮断すべき状況です。
菅政権挺身隊とか特別なミッションを帯びている方は別に止めませんが、普通の小市民ならば、絶対に五輪に関わらないという強い意志が必要です。