このまま何もしなければ人命も経済も共倒れ
このメルマガでは金融市場を通して、社会と経済を見ています。
デルタ株まん延の災禍にあって、いまのまま何ひとつ新しい対策を行わないのであれば、日本経済は未曾有の破滅的な展開になることは間違いありません。
コロナ感染者も死にそうになるまで医療を受ける機会を失わせるといった滅茶苦茶なやり方を貫徹している限り、多くの人命が失われ続けます。しかも、経済はロックダウンをするよりも壊滅的な状況に陥っています。
証券業界では「年末にはまた日経平均が3万2,000円超に回復」などとおめでたいことを口走る向きも目立ちます。しかし、このままでは回復どころか、破滅にひた走っているようにしか見えないのが現実です。
国破れて海外資産も多い財務省だけが生き残っても、なんの意味もありません。どうしてこういうことになってしまうのか?非常に不可解なものを感じるところです。
安倍政権以降、すっかり役人はすべからく忖度して、何でも為政者のいうことを聞くかのような社会になってしまった感があります。財務省のこうした抵抗を見るにつけ、核心的な部分は、依然として役人に抑えられていることが見えてきます。
菅首相は総裁選前の解散見送りで、コロナ対策に専念すると発表していますが、もはや何もしないでやっているふりをするのは、国民的には大変な迷惑です。支持率的には、この政権はもはや風前の灯です。最後くらいは国民の役に立つ存在として、有終の美を飾ってほしいものです。
法律改正をしない物理的ロックダウンを実施し、止まった経済下で応分の現金給付金を即日国民に配布することこそ、残された首相の最大の決断ではないでしょうか。
もっとも現金支給で急に支持率が盛り返して、政権続投というのもひどく迷惑な話ではありますが…。
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『今市太郎の戦略的FX投資』(2021年8月25日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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