トルコリラからは完全撤退すべき
このメルマガでは、過去にも何度となくトルコリラ/円買いはリスク満載で、トルコリラによほどの思い入れでもないかぎりは「やめたほうがいい」と進言してきました。
しかし、もはや完全撤退すべき時が到来していることを強く感じさせられます。
トルコのエルドアン大統領がひとり気を吐く利下げ思考については、もはや議論しても意味のないところに来ていますから、結果だけにフォーカスすべき状況です。
日本の個人投資家がこともあろうにナンピンでスワップ狙いするのを市場は周知
ここで、非常に困った問題として顕在化していることがあります。
それは、日本の個人投資家が延々とスワップ狙いで、実質実効レートの低さから考えれば本来は実質的なマイナス金利のトルコリラを、店頭業者との相対契約で延々と買い続けていること。
そして、このことを市場に周知されてしまっていることです。特に相場が下がると買い増すといった、とんでもないドルコスト法のような売買を多くの人がそれなりのレバレッジをかけてやっているのは、もはや有名な話となっています。
そのため、ストップロス、とくに業者設定の強制ロスカット一斉実施狙いの投機筋の仕掛け売買は確実に存在するようで、1回で2円以上も下げようものなら、とんでもないことが起きる可能性も十分に意識すべき時間帯に入っています。
足もとではクロス円全般に円高方向ですから、トルコリラ円はあまり目立った存在ではありません。
しかし、ドル/トルコリラと、ドル円の掛け合わせで生成されるトルコリラ円が大幅に下落するともなれば、ドル円への影響も気になるところです。
このタイミングで利下げがあるかどうかなどを精査してみても、ほとんど意味はありません。
皆さんがどのぐらいの含み損を抱えているのかはわかりませんが、すっぱり損切撤退を判断するべきなのではないでしょうか。