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モノは値上がり、サービスは値下がり。日本特有「悪性インフレ」で賃金上がらず=高梨彰

サービス価格が下がり「人」が割を食う社会

結局「人」が割を食っていることになります。サービス価格が下がっているということは、賃金だって下がりがちでしょうし。

また、「財+1.9%・サービス-1.8%」と妙にプラスマイナスのバランスが取れているところが気持ち悪いです。いつまで経っても、新たな世界が見られないというか。

日銀にしてみれば、「超低金利政策を変更する必要はない」と言うだけです。言い換えれば、金融政策が日本経済の起爆剤となる可能性も低いとも。

モノの価格ばかりが上がるこの現象、今しばらく続きそうです。ラーメン1,000円なんて嫌なんですけど。

今回のまとめ

・街のラーメン価格が12月に値上がりしている
・CPIが示すとおり、財(モノ)価格ばかり上昇しています
・サービス価格の低さが日本経済停滞の象徴にも見える

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image by:Calin Stan/Shutterstock
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徒然なる古今東西』(2021年12月6日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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