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大手銀行「外債含み損1.7兆円」が円相場のさらなる波乱要因に。地銀はすでに耐えきれずに米債売り示現か=今市太郎

耐えきれなくなった地銀の米債売りが円相場の波乱要因に?

その一方で、過去2018年あたりでも、地銀は外債投資で大失敗を引き起こしたことを思い出させてくれます。

当時は損失を被りながら現金化した資金を泣く泣く円転して国内に戻したことから、これが起因して一時的に円高に振れるといった時期がありました。

こうなると地銀の米債売り飛ばし資金がどれだけあって、またそれが円転で本邦に戻ってくるのか、ほかの外債に再配分されるかによっては、ドル円はこの材料だけでもドル高が進むことも一時的に円高が示現することもありそうで、非常に関心の集まるところとなってきています。

すでに足もとの米債金利上昇はこうした動きの現れである可能性もあり円転売り玉の出現がドル円を押し下げるリスクとなることも想定しておく必要がありそうです。

材料がどちらに作用するのか読めない

為替に飛び出してくる材料は、同じものでもプラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともあります。ステレオタイプに判断することはできないのが現実です。

ここからは月末のリバランスにも相当注意して取引することが肝要になりそうです。

ここから米債を新規で購入する向きは、利回りも上昇して価格も安く手に入れられるわけですから何の問題もありません。

しかし、過去から保有している向きは、その含み損が耐えきれないという話は常に起きるもの。特に馬鹿のひとつ覚えのように米債購入を続けてきた本邦の金融機関は、その規模が小さければ小さいほど、価格下落の影響を受けるわけですから、想像以上に深刻です。

常にこうした本邦金融機関の動向を注視する必要があります。

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  • 5月18日ロンドンタイムショートコメント(5/18)
  • 本邦メガバンク勢米債保有で大幅含み損~地銀は既に耐えきれずに米債売り示現か(5/18)
  • 5月17日ロンドンタイムショートコメント(5/17)
  • ステーブルなのは名前だけ~Terra(LUNA)の無価値化にみる民間ステーブルコインの危うさ(5/17)
  • 5月16日ロンドンタイムショートコメント(5/16)
  • 5月第三週相場分析(5/16)
  • 5月13日ロンドンタイムショートコメント(5/13)
  • ドラギ伊首相が暴露した欧州ガス輸入業者のルーブル建てによるロリア取引(5/13)
  • 5月12日ロンドンタイムショートコメント(5/12)
  • 米国ではかつてないほどマージンコール祭が株と仮想通貨で開催中という噂(5/12)
  • 5月11日ロンドンタイムショートコメント(5/11)
  • FRBがQEをやめたら一体誰が米国債を買うのかという大問題(5/11)
  • 5月10日ロンドンタイムショートコメント(5/10)
  • ロビンフッド証券撃沈~当然ロビンフッダーも市場で雲散霧消の哀れ(5/10)
  • 5月9日ロンドンタイムショートコメント(5/9)
  • 5月第二週相場分析(5/9)
  • 5月6日ロンドンタイムショートコメント(5/6)
  • 為替相場における大相場はその要因に変化が現れるまで続く可能性大(5/6)
  • 5月5日ロンドンタイムショートコメント(5/5)
  • FOMC結果発表はほぼ予想どおり(5/5)
  • 5月4日ロンドンタイムショートコメント(5/4)
  • さすがに連休中日、FOMC前で動かない相場ですべきこととは(5/4)
  • 5月3日ロンドンタイムショートコメント(5/3)
  • FRBは人為的に不況を醸成してインフレ退治するつもりなのか(5/3)
  • 5月2日ロンドンタイムショートコメント(5/2)
  • 5月第1週相場分析(5/2)

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  • 4月29日ロンドンタイムショートコメント(4/29)
  • ドル円逆三尊完成ブレークアウトで135円試し必至の状況か(4/29)
  • 4月28日ロンドンタイムショートコメント(4/28)
  • 日銀はデフレ状態を懸念し緩和継続、政権は物価対策で財政出動 ~国民はこのパラドックスをどう理解するべきなのか(4/28)
  • 4月27日ロンドンタイムショートコメント(4/27)
  • お家芸ロックダウンがワークしない中国新型コロナ対策が為替を直撃(4/27)
  • 4月26日ロンドンタイムショートコメント(4/26)
  • FRBはもう米株下落に屈することなく緩和を巻き戻せるのか(4/26)
  • 4月25日ロンドンタイムショートコメント(4/25)
  • 今週から来週GW4日までのドル円売買シナリオが見えてきた(4/25)
  • 4月22日ロンドンタイムショートコメント(4/22)
  • GDP比257%という世界最上位の累積国債保有国家・日本(4/22)
  • 4月21日ロンドンタイムショートコメント(4/21)
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  • テクニカルから天底を見極めるのは不可能な相場(4/20)
  • 4月19日ロンドンタイムショートコメント(4/19)
  • 黒田総裁の存在こそ令和のミスター円安~ 4月28日の日銀政策決定会合でさらにドル円暴騰の可能性(4/19)
  • 4月18日ロンドンタイムショートコメント(4/18)
  • 4月第四週相場分析(4/18)
  • 4月15日ロンドンタイムショートコメント(4/15)
  • 日本だけデフレ脱却できないのはなぜか真剣に考えるべき(4/15)
  • 4月14日ロンドンタイムショートコメント(4/14)
  • 自国通貨安の防衛策ほどカネのかかるものはない~日本は果たしてこれができるのか(4/14)
  • 4月13日ロンドンタイムショートコメント追加速報(4/13)
  • 4月13日ロンドンタイムショートコメント(4/13)
  • 5月FRBのQT開始でタイトニングタントラムはすでに始まっている可能性(4/13)
  • 4月12日ロンドンタイムショートコメント(4/12)
  • 過去にないレベルの円キャリートレード2.0のはじまりでさらにドル円は円安が進む(4/12)
  • 4月11日ロンドンタイムショートコメント(4/11)
  • 4月第三週相場分析(4/11)
  • 4月8日ロンドンタイムショートコメント(4/8)
  • 仏大統領選ルペン猛追マクロン敗退色強まるならユーロ全面安か(4/8)
  • 4月7日ロンドンタイムショートコメント(4/7)
  • FRBによるQT実施を正確に織り込めていない市場~実施なら米国債も米株も激しい売りに直面(4/7)
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  • 果たしてバイデン政権はいつ円安にけん制発言をしてくるのか(4/6)
  • 4月5日ロンドンタイムショートコメント(4/5)
  • ロシアルーブル紙屑かと思いきやドル円のほうが安かった驚愕の3月相場(4/5)
  • 4月4日ロンドンタイムショートコメント(4/4)
  • 4月第二週相場分析(4/4)
  • 4月1日ロンドンタイムショートコメント(4/1)
  • さあ新年度、しかし相場が心機一転しないこれだけの理由とは(4/1)

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今市太郎の戦略的FX投資』(2022年5月18日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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