ドル円は流れに沿って押し目買い戦略!1ドル=128.70〜131.30円を想定
ドル円は上値を探る値動きではありますが、130円台の重さは明らかですし、週末かつ株価が自律反発的に上昇を続けてきたことを踏まえると、高値で突っ込んでいくのは厳しいように思います。

ドル円チャート(日足)
具体的なトレードとしては、平均時給の極端な上振れ、前年比で+5.6%以上となって前月からインフレの加速が見られるということにでもならない限りは、基本的に押し目を狙っても良いでしょう。
ごく短期的には129.40〜129.50円がサポートとなっていますので、雇用統計発表前にこの水準なら軽めに買って雇用統計ギャンブル、また非農業部門雇用者数が予想を下回って+10〜20万人前後となって下がった場合でも、このレベルがまずは押し目となるでしょう。
また、よほど平均時給が上振れない限りは、下がっても21日移動平均線のある128.70円が底となると考えられますので、128.90〜129.20円ではポジション追加を検討したいところではあります。
利食いは130円台で伸び悩めば一旦ポジションを落としていくイメージでしょう。高値の131.30円を更新するのはなかなか厳しいように思います。
以上が今日の戦略となります。いずれにせよ、6月、7月と0.50%の利上げが連続することは確定していますので、米ドルが買われやすい地合いは続くでしょう。
さらに昨日、ブレイナードFRB副議長が「(9月の利上げ)休止の可能性は非常に低い」としたことが話題となりました。
マーケットは、タカ派のブレイナード副議長の発言なので、いったん停止の可能性もあり得ると織り込んだようですが、やはり経済指標が堅調である、インフレ継続であれば9月も利上げがあるわけですから、ここ数ヶ月は米ドルそのものは強めで底堅いとの認識でトレードを考えていただければと思います。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2022年6月3日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による