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ウクライナの敗色濃厚?欧米メディアは掌返し、日本では報道されない本当の戦況とロシアの勝利条件=高島康司

ウクライナ軍小隊が投稿したメッセージ

十分な武器や装備、また食料や水すらもない状況で戦っているのは「ワシントンポスト」が取材したこの「領土防衛隊」の部隊だけではない。包囲された都市セベロドネツクに拠点を置く第115旅団第3大隊の小隊は、SNSの「テレグラム」に戦線を離脱するとのメッセージを投稿した。そこには次のようにある。

ビデオメッセージは以下の「テレグラム」で見ることができる。「ワシントンポスト」が英語字幕を入れたので、それを日本語に翻訳した。

「我々は、セベロトネツクに駐留する第115旅団第3大隊である。我々はゼレンスキー大統領、そしてザルジニー総司令官、及びウクライナ国家に向けて言う。

我々には、後方からの攻撃から身を守る十分な防御がない。我々を守ってくれる重火器と、まともな司令官がいないのだ。我々はすでに2週間も必要なものの増強を待っている。我々には確実な死が待っている。

我々の部隊には戦闘の指揮官はいない。装備もない。兵士への尊敬の念もない。まったくなにもない。我々は国を守ることを拒否するものではない。ただ、まともな装備と指揮官がほしいのだ。これは我々だけの状況ではない。同じような部隊はたくさんある。

我々は第115旅団で任務に就くことを拒否する。ウクライナに栄光あれ!」

これが最前線で戦うウクライナ軍の一般的な状況であるのかどうかは分からない。しかし、この第115旅団と先に紹介した「領土防衛隊」の中隊長の発言は同じ内容なので、少なくともこれは、激戦地の東部ドンバス地域で戦っているウクライナ軍全体に共通した状況かもしれない。

もしそうであるなら、ウクライナ軍の苦戦もよく理解できる。必要な装備と指揮官の不足により、戦闘の継続が難しくなっているのだ。

このような状況を認めるかのように、5月27日、ウクライナ政府も3カ月に及ぶ戦争の勢いを一変させた東部でのロシア軍の進撃を避けるため、ルハンスクにある最後の抵抗拠点から撤退する必要があるかもしれないと発表した。

撤退すれば、ロシアは、ルハンスクとドネツクを完全に征服するという目標に近づくことになる。

Next: ウクライナに勝ち目なし?欧米メディアの報道にも変化

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