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薔薇色の老後生活に貯蓄はいくら必要?目標資金の決め方と貯めるための2つの方法=牧野寿和

仮定した貯蓄の目標額を決める

老後の生活のために貯蓄する目的は、老後の生活でも現在の生活を維持していくために、現在の収入と将来の年金収入の差額を確保するためです。

また、この貯蓄は自分の思い描いた生活を送るために、今から貯めて準備しておくお金でもあります。

たとえば、先回、お話したような、老後の住宅資金です。

このように、今後必要となるお金の項目と、そのおおよその金額を書き出して、算出できた金額を貯蓄の目標額とすればいいのです。

なお、そのようなことをせずにお金を貯めることなく、漠然と老後の生活を迎えても、老後の生活で必要となるお金です。

お金を貯めていく2つの方法

お金を長期的に貯めていくには、主に、2つの方法があります。

ともに、毎月決まった金額を積立てることは基本です。

1つ目は、預けたお金(元本:がんぽん)が、必ず減らないように貯める方法です。

銀行の定期預金や個人向け国債といった、金融商品で貯めていきます。

ご存じのように、これらの金融商品では、利子や利息はほとんど付きません。

したがって、預けた金額のみを確実に積み上げていきます。

2つ目は、元本の保証されていない金融商品などで運用して、収益を貯めていく方法です。

たとえば、株式投資や投資信託、債券、保険商品の一部、といった金融商品を運用することです。

また、不動産や金やプラチナといった現物に投資したりするのも、この方法のひとつです。

この方法では、元本が保証されていない分、収入がある一方で、損出も出るといった、リスクがあります。

海外の株式や投資信託や債券に投資すれば、為替や地政学的なリスクも加わります。

初めて元本保証のない金融商品で貯蓄を目的に投資運用をするなら、現在は、税制優遇が施行されている下記の制度を利用するといいでしょう

・NISA(少額投資非課税制度)
・iDeCo(個人型確定拠出年金)

これらの制度なら、あまり値動きが激しく変動しないであろう金融商品の銘柄から、運用する金融商品を選ぶこともできるでしょう。また、節税の効果も期待できます。

ただし、くどい様ですが、原則、運用する金融商品の元本は、保証されていません。

最悪の場合、元本が無くなることも考えられるのです。

なお、詳しい商品の内容は下記をご確認ください

NISA(少額投資非課税制度)
金融庁HP「NISAとは」

iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(イデコ)の特徴(iDeCo公式サイト)

Next: 思い描く理想の老後生活を描けば資金を貯める「軸」ができる

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