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五輪汚職の検挙ラッシュ「パクりんピック」本番はこれから。中止シナリオは絶対になかったことが今さら露呈=今市太郎

東京地検特捜部が忖度をすべて除外して動き出したためか、今頃になって東京五輪の悪事の全貌が姿を露わそうとしています。まさにここからが東京五輪の真実の開示ということで、はからずも五輪はここからが本番という様相を呈し始めています。(『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎)

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※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2022年9月18日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

ここから本番の「東京五輪2020」

2020年東京オリンピック・パラリンピックは、新型コロナの影響もあって、実施の可否が鋭く問われることになりました。

1年後に延期した開催もどうもどんよりとした内容で、多くの国民の期待は完全に裏切られることとなり、莫大な開催費用だけが残る結果となったのは言うまでもありません。

しかし実施からさらに1年が経過し、すべてを隠蔽して役人に恫喝をかける鬼のような存在がこの世から消えた途端に、東京地検が忖度をすべて除外して動き出したことで、今頃になって東京五輪の悪事の全貌が姿を露わそうとしています。

まさにここからが東京五輪の真実の開示ということで、はからずも五輪はここからが本番という様相を呈し始めています。

新型コロナで開催中止などは「絶対にない」世界が展開されていた

思い返せば、2020年も間近に迫った東京五輪をパンデミック下で強硬開催するのか・中止するのか・延期するのかについては、かなり真摯に議論がなされていました。

その裏では公式スポンサー選定に絡めてここまで劣悪な贈収賄事件が起きていたのですから、開催中止などという選択肢は最初からまったく存在していなかったのでしょう。

雨が降ろうがウイルスがまん延しようが、「開催」の一択しかなかったことが今さらはっきりと認識できる状況です。

辛うじて1年延期を持ち出して見事にそれを実現したのも、複数事案逮捕で最大の豚箱入り拘留期間を耐え忍んでいる元電通専務の高橋容疑者だったという話を聞きますと、さもありなんとひどく納得のいくものがあります。

受け取った賄賂を政治家を含めてどう分配したのかは、依然として捜査の途上です。

現在判明している4件程度でもその金額は莫大で、贈賄の時効の問題から明らかにならないほかのスポンサーの案件も含めれば、開催中止など口が裂けても言えない状況であったことが今さらながらに明らかになってきます。

「後日談」というのはまさにこういうことなのでしょう。

Next: 国立競技場の立て直し費用が大きくなったのも…

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