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五輪公式グッズまで賄賂まみれ、裏の大物まで逮捕できるか?ロゴを見るたびに汚職を思い出す残念な記念品に転落へ=今市太郎

なかなか口を割らない高橋容疑者はこれにて実刑確定・観念か

8月17日に紳士服大手のAOKIホールディングスから受託収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕された元電通専務で東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事は、拘留期限が切れる9月6日のタイミングで出版大手KADOKAWAからの受託収賄の件でも再逮捕され、現在も拘留継続中です。

それも27日に期限切れとなることから、サン・アローからの受託収賄の件で安倍元首相のなんちゃって国葬の開催される27日にも再々逮捕される見通しとなっているようです。

こうした検察の対応は異例中の異例ということですが、これだけ五輪をレバレッジにして裏金を集めているのは、この人物1人だけの荒稼ぎではなさそうです。一時はまことしやかに語られていた経営するステーキ屋の債務返済のために集めたカネを充当したと言う話も、真っ赤な嘘であることが明らかになっています。

このことからも、間違いなく背後にこうした汚いカネを上納した人物の存在が見えてくる状況となっています。

しかし今のところ、具体的にそうした人物たちの名前を白状してはいない様子。そこで今回、さらに逮捕して拘留延長ということになるようです。

まあ素人目に見てもこれで高橋容疑者自身の実刑判決は免れないようで、そのほかにもまだまだ受託収賄案件が飛び出してくることから、検察は完全に司法取引により裏の大物までたどり着くことを目論んでいることが窺われる状況です。

まあ迂闊にシャバに出ても、怖い人たちに狙われることを考えれば、刑務所で寂しく人生を終えるというのも1つの選択肢なのかも知れません。

「五輪」というビジネススキームはボロボロに崩れ去った

クライアントにブランドマネジメントを提案・実践することをもっとも得意とし正業とするはずの電通出身で役員まで務めた人物が、跡形もないくらい五輪のブランド資産を棄損してしまったことには、正直、驚きを隠せないものがあります。

電通からJOCに出向させられた高橋容疑者にいいように使われて、悪事に手を貸さざるを得なくなったと見られる現役の電通マンたちのほとんどは、検察との司法取引で相当詳細をゲロしてしまっており、高橋容疑者の外堀はすでに想像以上に埋められており、ここからはさらに逮捕劇が延々と続く可能性も指摘されはじめています。

まさに世界の中心で逮捕・豚箱入りを泣き叫ぶという惨憺たる状況ですが、アドマンとしての矜持をすべてかなぐり捨てて、ここまで守銭奴と化し晩節を汚すことになった高橋容疑者の深層心理が知りたくなってくるところでもあります。

また最近では、パブリックセクターで大型業務を一網打尽にする動きを強め、政商的なイメージが強くなっている電通ですが、上場企業として一定のコンプライアンス順守も履行してきたはずの業界屈指の大会社が、かつての役員であるとはいえ、高橋容疑者にかき回されるだけかき回されてその強い言動に従わざるを得ず共同正犯になりかねないところまで一緒に堕ちてしまい、一切抑止できなかったという点にも大きな疑問が残るところです。

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