fbpx

「国策に売りなし」政府が1兆円を投じる“リスキリング”関連4銘柄を完全比較。長期目線で強いのはやっぱりリクルート=山田健彦

株価指標で4社を比較

次に株価指標(通期)

営業利益率を比較

JACリクルートメント⇒ 23.4%
リクルート⇒ 13.2%
パーソル⇒ 4.5%
パソナ⇒ 6.0%

ROE

JACリクルートメント⇒ 28.14%
リクルート⇒ 28.18%
パーソル⇒ 18.54%
パソナ⇒ 19.56%

過去5年間の売上高成長率を比較

JACリクルートメント⇒ 12.4%
リクルート⇒ 8.1%
パーソル⇒ 12.4%
パソナ⇒ 5.5%

過去5年間の営業利益成長率

JACリクルートメント⇒ 4.3%
リクルート⇒ 14.4%
パーソル⇒ 7.6%
パソナ⇒ 37.5%

海外売上高比率

JACリクルートメント⇒ 9.4%
リクルート⇒ 55.5%
パーソル⇒ 27.4%
パソナ⇒ 開示なし

営業利益率、ROEなどの収益性ではJACリクルートメント、リクルートが良好。

売上高、営業利益の成長率に関してはM&Aで嵩上げされている部分もあるので、売上の伸びと営業利益の伸びがバランスが取れているかがポイント。

この観点からは、JACリクルートメントの売上は、過去5年で12.4%増加したのに、営業利益が4.3%しか伸びていないのは、やや引っかかる。

同様にパーソルも売上が過去5年で12.4%増加したのに、営業利益が7.6%しか伸びてない。これもちょっと引っかかる。

リクルートは過去5年で8.1%の売上増加に対し、営業利益は14.4%増。

パソナは過去5年で5.5%の売上増加に対し、営業利益は37.5%増。

このようなデータの中からどの銘柄をフォローすべきか、悩みますが短期投資に徹するならチャートの形だけ見ていけば良い。中・長期投資目線なら、海外売上の開示がないパソナは除外。やはり中・長期的には海外市場の成長を取り込んでいく必要があります。

売上の伸び率と営業利益の伸び率のバランスが取れていない、JACリクルートメントとパーソルも、中・長期投資目線では慎重にならざるを得ません。

やはりマークすべきはリクルートなのかもしれません。無論、短期投資ならこのような分析は必要なく、単にチャートの形状だけ見ていけば良いのですが、それでも市場全体のセンチメントが売りに傾いていることは頭の片隅に入れておくべきです。

Next: 海外競業他社と比較しても収益性、成長性に強みを発揮

1 2 3 4 5
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー