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「国策に売りなし」政府が1兆円を投じる“リスキリング”関連4銘柄を完全比較。長期目線で強いのはやっぱりリクルート=山田健彦

海外競合他社との比較

次回は同業他社比較の続きで海外の競合他社との比較を試みてみます。

リクルートという会社は人材派遣、転職支援、不動産情報サイト、旅行サイト、求人広告、ブライダル、キャッシュレス決済等々と様々なサービスを展開していますが、中心となるものはインディードを中心とするヒューマン・リソース・テクノロジーのようです。この観点から海外の競合他社を探すと、

アデコ、ランスタッド、マンパワーが該当します。これら3社は人材紹介ビジネスでは順に世界1位、2位、3位です。リクルートは4位に位置づけられています。

上記のうちアデコ、ランスタッドは欧州上場で詳細な情報が取れませんでした。ですので比較はNYSE上場のマンパワーと行います。

まずは収益性から。

マンパワーの過去5年の平均営業利益率は2.86%、平均ROEは14.78%。平均ROAは4.37%。

リクルートの過去5年のそれは平均営業利益率は9.49%、平均ROEは18.77%。平均ROAは9.84%

次に成長性を比較します。マンパワーの過去5年の売上高の平均成長率は1.1%、営業利益の平均成長率はマイナス4.9%。

リクルートの同じく過去5年の売上高の平均成長率は8.1%、営業利益の平均成長率は14.4%。

ヒューマン・リソース・テック銘柄の中から中・長期的に見てリクルートかマンパワーのどちらを選ぶかと問われれば、収益性、成長性から見てもリクルートということになります。あとはチャートを見ながらどこで買い出動するか、という見極めだけです。

リクルートの週足を見ると、2021年11月19日の週の高値から2022年6月17日の週の安値まで半値になっているので、どこで買っても良いような気もしますが、ここまで下がってくると11月14日の決算発表を確認してから判断しても十分間に合う気がします。

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image by:beeboys / Shutterstock.com
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資産1億円への道』(2022年10月11、17、24日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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資産が1億円あるとゆとりある生活が可能と言われていますが、その1億円を目指す方法を株式投資を中心に考えていきます。株式投資以外の不動産投資や発行者が参加したセミナー等で有益な情報と思われるものを随時レポートしていきます。

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